見出し画像

【暮らし】インド系ドクターによるアーユルヴェーダのシロダーラ体験 in KL

おでこに向かって、注がれ続ける一筋のオイル。

オイルは第3の目に注がれるそうです

一度目にすると、なかなかのインパクトで印象に残ってしまいがちなシロダーラの広告。

広告には、「極上のリラックス体験」や「今までにない深いリラクゼーション」など、とにかく効きそうなコピーも添えられています。

マッサージ好きの筆者としては、どうしても受けてみたいシロダーラ。

幸運なことに、ここマレーシアはインド系の方が多く、本番仕込みのシロダーラが体験できます。

しかし一方で、

顔中油まみれ?
オイルは耳のなかに入らない?
額にたらされたオイルは、最終的にどこへ向かう?

など、いろいろと疑問や不安が浮かんでくるのは、筆者だけではないでしょう。

そこで、筆者のシロダーラ初体験とともに、これら疑問の答えも一緒にシェアしたいと思います。

サロン:My Ayurveda

検索した結果、アーユルヴェーダのドクターが常在とのことで、こちらのMy Ayurvedaに決めました。
美容系より、やるなら本格的な方がいいなと思ったからです。

サロンの雰囲気

サロンは、住宅街にある大きめの一軒家でした。
一見、ほんとにここ?と思うほど普通のお宅ですが、中はカウセリングルームと、いくつかの施術部屋に分かれています。

予約は、Whatappで簡単にできました。

カウンセリング

筆者は、以下のシロダーラコース狙いだったので、

<シロダーラコース>
30分:アーユルヴェーダマッサージ
60分:シロダーラ

カウンセリングは不要にしました。

しかし、心身の不調や相談したいことがあれば、アーユルヴェーダドクターによるカウンセリングを受けることができます。

アーユルヴェーダのタイプ診断も可能です。

料金

カウンセリングなしでRM150程度。

2023年初頭なので多少変わっているかも。
詳細はサロンに確認してくださいね。

雰囲気たっぷりの小部屋

シロダーラ専用の部屋は、小さな明かり取り窓があるだけの薄暗い小部屋。

そこには、どっしりした木製のベッドが、でん!と置かれています。

ベッドというよりテーブルに近いかも。

サロントップページより

美しい飾り彫りが施されたベッドは、縁が盛り上がり、一部天板に小さな穴があいています。
きっと、オイルをベッドから流すためのものでしょう。

木質は、オイルに長年さらされ続けているせいか、黒光してしっとりしています。

こんなベッド見たことありません。

オイルマッサージ

真っ裸になってベッドに横たわり、まずは30分のマッサージから開始です。

オイルマッサージは軽めで、リンパを流すような感じ。
聞くと、インドのごま油とのことですが、日本のような独特の香りはしません。

いよいよシロダーラ

マッサージの次はいよいよシロダーラ。

眉の上あたりに、タオルのようなものが置かれます。
きっと、オイルを食い止める壁の役目なのでしょう。

そのあとは大型の点滴のような機械にオイルを入れ、額の上に注ぎ始めます。

ほの暖かいオイルが、おでこにあたります。
じんわり暖かくていい気持ち!

額に注がれたオイルは、そのまま頭皮に向かって流れていきます。
顔や耳にオイルは侵入しませんが、頭と髪はどんどんオイルまみれになっていきます。

セラピストの方が、時々オイルの具合をチェックしつつ頭皮を軽くマッサージしてくれますが、基本的にはシロダーラ中はずっと横になっているだけ。

受けている間は、半眠半醒という感じでした。
オイルが額に注がれる感覚も、だんだんと薄れていきます。

ウトウトしますが深く眠るようなことはなく、あっという間の60分でした。

オイル漬け

終了するとセラピストの方が、体のオイルをざっと拭き取ってくれます。

しかし、オイルで完全に浸された頭髪はそのまま。
ホテルの備品にあるような、シャワーキャップを被ります。

「肌と髪にとても良いので、オイルがついた状態で2時間以上置くように。シャワーはそれからね」とドクターから厳命されます。

以前、牛肉のオイル漬けを作るとき、オイルを揉み込み冷蔵庫で2時間以上寝かしたことを思い出しました。
きっと、人間も同じなんでしょう。

これに、塩胡椒すると「注文の多い料理屋」のお客さんになりそうです。

帰宅

気を取り直して、洋服に着替えますが、かなりベタベタで若干違和感があります。

が、最大の違和感はシャンプーハット。
オイルで髪を洗ったような状態の上にハットを被り、帰宅することになります。

変な格好には違いないですが、幸いにもマレーシアではそんなこと誰も気に留めません。

自宅コンドの顔馴染みのセキュリティさんも、いつもと同じように挨拶してくれました。

2時間終了後

まちにまったシャワーの時間です。
「置けば置くほどいい」と言われましたが、2時間が限界マックス。

オイルまみれの肌に、シャワーが弾かれます。
ソープも若干負け気味。
頭髪にいたっては、2度洗いしてもまだオイルが残っている雰囲気。
インドのごま油は手強い…

シャワー後も、オイルが残っている感じが持続します。
それが翌日のシャワー後まで続くとは、その時は知る由もありません。

レビュー


シロダーラ中は、確かに気持ちよかったです。
だんだん感覚がぼんやりしてきたので、リラックスできたのは確か。

また、さぞかしオイルが浸透してしっとりするだろうと期待したお肌への影響は、表面が油でコートされただけの感じで、それほど肌感が変わった様子はなかったです。
まあ、1回ではそんな変わらないかな。

髪に関しては、いつまでもオイルが残っているような感触で、正直言って少し不快感もあったかも。

ただ、視点を変えれば、かなりの量のオイルを惜しみなく使ってくれた結果だと言えます。

もう一度受けたいとは思いませんが、とてもユニークな体験には違いないので、経験できてとても良かったと思ってます!

聞くところによると、日本で受けると数万円くらいするシロダーラ。

もし、シロダーラやアーユルヴェーダに興味があれば、気軽に試せるマレーシアで体験してみてはいかがでしょう。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?