見出し画像

【インター】マレーシアのインターナショナルスクールの選び方:あなた編

別のNoteで、筆者のインターナショナルスクールの選び方について紹介しました。

ここでは、あなたに合った選び方を、僭越ながらいくつか紹介したいと思います。

このNoteを読んでくださっているのは、主にマレーシアで親子留学を検討されている方が多いと思います。

みなさんの状況は千差万別だと思いますが、インターナショナルスクールを選択するときに共通して迷う、いくつかのパターンがあります。

トータル10校以上のインターナショナルスクールへ見学に行き、2校に娘2人を通学させて、同じように悩んだ経験のある筆者ならではの視点をシェアしたいと思います。

では、さっそく共通のお悩みパターンを見てみましょう。


子供の英語力


もうすでに、お子さんに十分な英語力が備わっているなら、このセクションは飛ばして下さいね。

もし、お子さんがインターナショナルスクール入学時点で、まだ十分な英語力がない場合、脅すわけではありませんが、入学できる学校が限定されることがあります。

プライマリの後半では、目安として英検2級が必要と言われていますが、例え所持していたとしても、英検と実際の学校生活で使う単語や言い回しなどは異なるので、2級さえあれば安泰とは言い切れません。

また、英語力の問題は、学年が上がるにつれて、特に中高生にあたるセカンダリでの入学でよりシビアになる傾向があります。

したがってお子さんの学年を、プライマリとセカンダリに分けて話を進めていきましょう。

プライマリ (Year1からYear6)


小学校にあたるプライマリでは、英語力が足りなくても、それほど入学のハードルが高くない学校が大半だと思います。

もし入学の時点で子供の英語力に懸念があるなら、筆者の場合は、イギリス系やIBといったカリキュラムで選ぶのではなく、英語補習クラスが充実している学校を選択するでしょう。

英語補習クラスの扱いは学校によって様々です。
ある学校は、体育とアートだけ通常クラスと一緒に受けますが、他の科目は学習せず全て英語の補習に充てるところもあります。

また一方で、全ての教科を通常クラスの生徒と一緒に受けながら、週に数時間だけ英語補習クラスに参加させるところもあります。

もし私なら、迷わず前者を選びます。
入学してから1、2年程度は、他の科目が遅れることになっても、英語漬けになった方が、後々の伸びがいいと思っているからです。

こう考える理由は、筆者の娘たちの現状に由来します。
彼女たちはインターナショナルスクールに入学してからの2年弱の期間中、学校で英語漬けになり、他の教科はおざなりでした

当初は、英語以外の科目の遅れが心配でしたが、今となっては英語の基礎がしっかり付き、他の教科の理解も充分な状態です。

最初の段階でインターナショナルスクールの基礎である「英語」ができていないと、他の科目に多大な影響が出てきます。

当然ですが、全ての教科は英語で授業が行われ、英語のテキストを用い、英語で発表し、英語で試験が行われます。

英語の4技法(特に読む・聞く・書く)が身についていないと、科目を理解する以前に、その科目の課題や問題がきちんと読めなくて理解できない、という状態になります。
結果的に、全ての科目が伸び悩んでしまうことになりかねません。

しかし、ここで1点注意があります。
この英語力を強化するようなクラス編成や学校には、あなたのお子さん以外の生徒も英語ができないという現実です。

よく聞くのは、クラスや学校の大半が日本人か韓国人となり、授業以外では生徒同士がほぼ母語しか話さないという状況です。

このことで、英語の伸びがそれほど感じられないといったケースもあります。
そのため、学校側がどの程度徹底して英語力の底上げに注力しているのか、または学習の進捗に関しての確認が必要になってきます。

セカンダリ (Year7からYear11または13)


セカンダリに入ると、途端に勉強色が強くなります。

それもあり、セカンダリでの入学だと、学校によってはCAT4と呼ばれる英語での学力テストや英語のエッセイ、インタビューを実施するところもあります。
その結果次第では、入学できない可能性もあるでしょう。

もし筆者なら、プライマリと同様に英語に特化している学校を選択しつつ、Year9以降の入学であれば、イギリス系カリキュラムの学校は選択しないでしょう。

イギリス系では、IGCSEという重要な試験がYear10から2年間に渡って始まるので、英語力がない状態でYear9以降に入学すると、一般の生徒以上に大変厳しい努力が要求されることになると思います。

これは、慣れない環境にいる子供にとって、かなりキツイ状況となり、それにより英語が嫌いになってしまう可能性があります。

それだけは避けたいので、筆者であればイギリス系の代わりに、Year13まで試験のないカナダやオーストラリア、アメリカ、IBの学校を選択するでしょう。

希望進路


次に確認したいのは、大学までの希望進路です。

特に、日本の学校へ進学を希望する場合、カリキュラムを慎重に考慮する必要があると思います。

進学を、次の2つのタイミングで分けて検討してみましょう。

1. 中学または高校
2. 大学受験

日本の中学または高校へ進学


日本の中学または高校受験で帰国の場合は、基本的にインターナショナルスクールの学習内容は英語以外に受験とは全く関係がないので、どのカリキュラムを選んでも変わりはないと思います。

それよりも、受験で優位に立てる英語力を強化して、英語資格に力を注いでおくことが重要になるでしょう。

日本の大学へ進学


大学受験で帰国する場合、イギリス系だとIGCSEの受験を終えてから、プレユニバーシティへ進学してからの受験になります。

もし、IBやAレベルで日本の大学を受験するならイギリス系でも良いですが、それ以外のプレユニバーシティへ進学するのであれば、わざわざイギリス系を選ぶメリットはないと思います。

その場合は、カナダやオーストラリア、アメリカ系のカリキュラムを選択すると、Year13まで比較的スケジュールに余裕が出るので日本の大学受験対策にフォーカスできると思います。


さてここまで、筆者の考える学校の選び方を紹介しました。

インターナショナルスクールに何を求めるのかは、ご家庭によってさまざまです。
カリキュラムを重視して決めるのも、もちろん良い事だと思います。

比較検討する際の、視点の1つとして参考にしてみて下さいね。

*学年表記はイギリス系を元にしています。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?