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【LAD】ドジャースのポストシーズン展望

どうも、こんにちは。雨宿りです。

レギュラーシーズンも残すところあと数試合、MLBファンが待ち望むヒリヒリとしたポストシーズンの季節が今年も遂にやってきます。そして地区2連覇を果たしたドジャースは、11年連続でこのヒリヒリを味わうことになります。

もちろんレギュラーシーズンも面白いですが、やはりMLBの醍醐味はポストシーズン。ポストシーズンにはレギュラーシーズンでは味わえないような緊張感や高揚感などがあり、私はこれを毎年感じるためにMLBを観ていると言っても過言ではありません。そして今もなお、このポストシーズンの枠をかけて熱い戦いがアメリカ各地で繰り広げられています。

今回は、一足先にポストシーズン進出を決めたドジャースが、今年のポストシーズンをどう戦うべきなのかについて、自分の思うところを書いてみようと思います。

ポストシーズンはこう戦うべし

デプス(戦力層)というストロングポイントで連勝街道を突っ走ってきた後半戦のドジャースですが、ポストシーズンではそのデプスがレギュラーシーズンほどチームの強みになり得ません。というのも、ポストシーズンではどのチームも負ければ後がない故に、自分たちの誇る強力な戦力(いわゆる勝ちパターンのリリーフ陣など)を次から次へと惜しみなく投入してきます。そのため、チームごとの戦力差がレギュラーシーズンの時よりも埋まる傾向にあるのです。では、ドジャースは来たるポストシーズンをどう戦えばいいのでしょうか。

投手の起用について

私、雨宿りによる投手運用についての提言は、「先発投手を引きずるべからず」です。May, Gonsolin, Uriasを失った今年のドジャースは例年に比べ、先発投手が劣ります。一方でドジャースのブルペンは今年も強力で、今やほぼ全員を勝ちパターンとして起用できるレベルです。

ドジャースのブルペン成績(9/20時点)

ゆえにドジャースはこの強力なブルペンを最大限に活かすという意味でも、あえて先発投手に長いイニングを投げてもらう必要がないということです。

先発投手は相手の打順が3巡目を迎えると失点のリスクが高まるとよく言われますが、ドジャースの場合はどうでしょうか。調べてみたところ以下のようになりました。

1~2巡目と3巡目以降の防御率を比較

想像以上にわかりやすい結果でした。Kershawは3巡目以降も成績が悪化しているとはいえ防御率は3点台前半です。しかしMillerとLynnに関しては大幅に防御率を悪くしており(5点以上の開きがある)、間違いなく「ドジャース先発陣は3巡目以降に点を取られやすい」と言い切れると思います。

ポストシーズンでは1失点の重みがレギュラーシーズンとは違います。もちろん点差にもよりますが、手遅れになる前に先発投手を降板させ、自慢のブルペンを早めのイニングから投入することが勝敗のポイントになりそうだと個人的には感じています。

またドジャースの今年の強みは、Pepiot, Sheehan, Yarbrough, Groveら第二先発(ロングリリーフ)の枚数が多いこと。彼らはもともと先発投手ですが、今年はリリーフや第二先発として起用される機会も多く、リリーフ時は先発時よりも出力を上げられるために成績も非常に芳しいです。つまり先発投手を早めに降ろして彼らを投入したり、あるいはオープナーを採用したりすることも効果的なのではないかと思われます。

当たり前のことかもしれませんが、いずれにせよ、ドジャースがポストシーズンで勝ち抜くためには、「先発投手を引きずるべからず」という提言に基づいた積極的な継投策が必要になってくるのではないでしょうか。

野手の起用について

続いては野手についてですが、正直こちらはあまりレギュラーシーズンと変わらないと思います。強いて希望を言うなら、CFはOutman、SSはRojasで固定してほしいというくらいですかね。おそらくLF, 2B, RFに関してはレギュラーシーズン同様にプラトーン・システムを採用してくるはずなので、あとは誰かが爆発してくれることに期待するだけです。

今シーズンのドジャースは足を絡めた攻撃も見せてくれているので、この点はポストシーズンでも継続してほしいと思っています。

レギュラーシーズンではゴロか三振しかしないRosarioがホームラン王になるかもしれないのがポストシーズン。Peraltaも後半戦は不調に見舞われていますが、守備では何度もチームを助けてくれていますし、ポストシーズンでもチームの勝利に貢献してくれるはずです。不調のSmithを3番から降ろし5番で好調のJ.D. Martinezと入れ替えるという案も考えられますが、こればかりは始まってみないとわからないというのが私の感想です。

最後に

シーズン当初は、相次ぐ怪我人に加え、目立ったFA補強もなく、ブリッジイヤーと言われていたドジャースでしたが、蓋を開けてみれば2位に15ゲーム差近くつけての地区優勝。若手からベテランまでがいい具合に機能している今年のドジャースは例年よりも見応えがあるのではないでしょうか。Heywardが地区優勝の際にスピーチをしてくれたとのことなので、ワールドシリーズ制覇はほぼ確実のものとなったでしょう。

ついでにはなりますが、私が「きっとドジャースは大丈夫。」という記事を書いてからのドジャースの勝率は.687ということなので、今回も言わせていただきます。

「きっとドジャースは世界一。」


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