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なぜドジャースが大谷翔平にとって最適だと言われるのか?

どうも、こんにちは。雨宿りです。

今年も長かったMLBのシーズンが終わり、オフシーズンが到来しました。もちろんシーズン中も面白いですが、MLBのオフシーズンは各チームが次のシーズンに向けて様々な動きを見せる時期でもあり、この時期はこの時期で別の楽しみ方ができます。さらに今年はMLBファンの誰しもが、あるいは日本中が、注目するあの大谷翔平選手が渡米以来初めてFA(フリーエージェント)となることもあり、その動向が各所で話題になっています。そしてその大谷翔平選手の有力移籍先候補として名前があがるチームがドジャース。今回はなぜドジャースが大谷選手にとってフィットすると言われているのかについて、その理由を5つ紹介していこうと思います。

安定したレギュラーシーズンでの成績

大谷翔平選手が移籍先を決める上でもっとも重要視しているのは、おそらく、勝てるチームであるかどうかだと個人的に考えています。大谷選手は過去にも「ポストシーズンに出たい」「ヒリヒリした9月を過ごしたい」とメディアに対して発言しており、何よりも勝利を求めていることが伺えます。大谷選手はMLBに来て以来、未だ一度もポストシーズンに出場したことがなく、今回エンゼルスに残留することはないだろうと複数の現地メディアが報道しているのも、これが理由です。

そしてそんな勝ちを求めている大谷選手にとってピッタリなのがドジャースです。ドジャースは2013年から11年連続でポストシーズンに進出しており、そのうち10年で地区優勝を果たしています。11年連続という記録は、継続中の記録の中では最長の記録であり、MLB歴代でも3位にランクインする記録です。

2023年シーズンはFAでの主力選手の流出や、怪我人続出のアクシデントなどもあり、地区優勝は厳しいとの見方をされていたドジャースですが、蓋を開けてみれば2位と16ゲーム差をつけての地区優勝。短縮シーズンを除くと4年連続で100勝以上を達成しています。つまり、ポストシーズンに何としてでも出場したい大谷選手にとって、ドジャースはマッチしていると言わざるを得ません。

大谷翔平というメジャー最高峰の選手が加入すれば、ドジャースの12年連続ポストシーズン進出、そして2020年以来のワールドチャンピオンも近づくことでしょう。

ロサンゼルスという環境

ドジャースが大谷選手にフィットすると言える二つ目の理由が、ドジャースの本拠地ロサンゼルスという環境です。アメリカ合衆国という国はとても広大な国で、場所によって気候や文化などが大きく異なります。

大谷選手がMLBに挑戦してから早や6年が経ちましたが、その6年間で大谷選手が所属していたエンゼルスもロサンゼルスの球団でした。ロサンゼルスは1年を通じて寒暖差が少なく、夏場でもナイターであれば春や秋とほぼ変わらない状況でプレーすることが可能な場所です。前人未到の二刀流というプレースタイルを大谷選手がこれからも続ける上で、この環境面というのは本人にとっても外すことのできない条件だと思われます。また手術明けの大谷選手は、投手としての復帰を目指してリハビリにも励むはずなので、この点においても環境面が大事になってくることは間違いないでしょう。ロサンゼルスという環境で見事に成功を収めた大谷選手が、今年のFAを機に慣れ親しんだ土地を離れ、環境を大きく変えることは本人にとってもかなりリスクのあることなのではないでしょうか。

ビッグマーケットの球団

大谷選手を獲得する上で欠かせないのがお金です。今や大谷選手は誰しもが認めるMLB最高のプレイヤーです。今シーズン終盤に怪我を負ってしまいましたが、依然として大谷選手の市場価値は高く、記録的な契約が結ばれると予想されています。つまり大谷選手を獲得するには、資金力のあるチームでなければいけないということです。

Forbesによれば、ドジャースは全30球団の中ではヤンキースに次いで2番目に球団価値の高い球団であり、確実にビッグマーケットの球団であるといえます。またドジャースは昨年オフに目立った補強をしなかったこともあり、大谷選手の争奪戦に加わるための資金を十分すぎるくらい持っており、金銭面で他球団に大きく劣ることは考えにくい状況です。

また、すでに国内外で高い注目を浴びている大谷選手ですが、ビッグマーケットの球団に移籍することで、より一層注目度が高まることが期待されます。大谷選手がそれを求めているかは十分疑うべきところではありますが、大谷選手の活躍がメディアやファンによって積極的に取り上げられることは野球界にとっては大きなプラスになるはずです。

ドジャースのロースター事情

さて続いては、チーム編成についてのお話です。来季の大谷選手はDHとして起用されることが確定的なので、DHに空きを作れるチームでなければ大谷選手を獲得できません。この点ドジャースは心配ないと思われます。というのも昨年のオフにDH枠として契約したマルティネス選手とは、1年のみの契約だったため、来季以降のDH枠には空きがあります。

投手面での起用については、大谷選手を獲得した場合、チームは中5日のローテーションを強いられる(投手復帰の2025年以降の話)ことになると思われます。現在のドジャースにはエース格の投手が不在で、この文脈においてはドジャースは投手不足だと言われますが、先発投手の枚数自体は決して少なくありません。またドジャースの編成部門取締役のフリードマン氏もこのオフに投手を補強すること(エース格の補強)を明言していたので、6人ローテーションの実現にはさほど困らないのかなと個人的には考えております。

大谷選手の市場価値がMLB史上最高であるという事実を考えると、大谷選手と契約したチームは財政的に圧迫される可能性があります。しかし、ドジャースは卓越したスカウト陣や強力なファームシステム(育成組織)を有しており、中長期的に大谷選手の獲得が球団経営にかける圧力は他球団に比べればさほど大きくないとも言われています。ドジャースは将来のチーム編成においても優位性を保ちつつ、大谷選手という最強の戦力を最大限活かすことができるチームなのではないでしょうか。

適材適所の育成システム

大谷選手がドジャースにフィットすると言われる5つ目の理由が、ドジャースの育成システムです。すでに大谷選手は投手としても打者としてもトップレベルの実績を残していますが、きっと大谷選手はこれに満足していないはずです。大谷選手が人一倍の向上心を持っていることは皆さんもご存知のはず。大谷選手は常に新たな目標に挑戦し、自身の成長を追求し続けています。そして彼の持つこの向上心が彼のドジャース加入を後押しする大きなポイントになり得るということです。

ドジャースは優れたコーチ陣が選手の成長をサポートする独自のシステムを有しています。ドジャースはこれまで、データ、技術、最先端のトレーニングプログラムなどをいち早く取り入れ、MLBのアナリティクス時代の先駆けとなりました。今ではその差も縮まったとは言われますが、依然としてドジャースはMLBでも有数の育成システムを誇っています。これはドジャースが再生工場と言われる所以でもあります。このことについて話し始めるとキリがないくらい壮大なストーリーになるので、今回はこれくらいに留めておきますが、実際のところ選手の間でもドジャースの育成システムは評判が良く、選手の中には再起を図るためにあえてドジャースへの入団を希望する選手もいるくらいです。

そんなドジャースは、誰よりも成長意欲の高く、二度目のTJ手術から投手として再起を目指す大谷選手にとってピッタリなのではないでしょうか。

これは余談ですが、大谷選手のTJ手術を担当した医師は現在ドジャースのチームドクターですし、大谷選手が2018年にTJ手術、2019年に左膝の手術を受けた際にエンゼルスでのリハビリ生活を支えた理学療法士も今ではドジャースに所属しているらしいです。そしてドジャースのトレーナーを長年勤めているのは日本人。ここまでピッタリなことありますかね?

最後に

さあここまで長々とドジャースが大谷選手の移籍先最有力候補に上がっている理由について述べてきました。もちろん私はドジャースファンなので、大谷選手がドジャースに来てくれたらこの上なく嬉しいですが、大谷選手がどこに移籍するのか、自分自身全く見当がつかないというのが正直なところです。大谷選手の新天地がどこになるのか、はたまたエンゼルスに残留することになるのか、それが決まるまでは、このワクワクとハラハラを楽しもうと思います。

では今回はこんなところで失礼します。

ヘッダー画像:https://dodgersnation.com/dodgers-news-dave-roberts-compares-mookie-betts-to-shohei-ohtani/2023/07/12/

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