「新規プロジェクト」とその末路


 「新規プロジェクト」と聞くと、嫌な予感をされる方もいらっしゃると思います。

 もちろん、しっかりした計画のもとで、滞りなく進行するプロジェクトもあると思いますが、なかなかそうは行きません。

 そもそも、新規プロジェクトが立ち上がるのはどんなタイミングでしょうか。多くの場合、「現状を大きく変えたい」という思いが、プロジェクトを起こす動機のようにも思います。

 しかし、その「思い」というのは、時として空回りします。不必要なプロジェクトを立て、組織を混乱に陥れることもしばしばです。プロジェクトを進行させるための会議で、「そもそも、このプロジェクトは必要ですか?」と、聞かれてしまう事もあります。

 そこで中止してくれれば、まだ良いのですが、「始めた以上、中止はできない」となってしまうと大変です。

 プロジェクトを立ち上げた方は「生き残る方法はこれしかない」と考え、「ここまで掛かった手間と時間がもったいない」という理由で継続することもあります。

 その結果、人心、費用、時間を失い、「大きな痛手」を得ることもあります。

 注ぎ込んでしまった「サンクコスト」。これをどこで諦め、次に繋げていくか?

 「過ちを改めざるこれを過ちという」。この言葉は、引き際を考える様、私たちに大きな意味を与えます。

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