【卒制】農家の想いや情熱を伝えたい【リレーインタビュー】

こんばんは🙌
東北芸術工科大学企画構想学科卒業制作展示2023広報部です✨

リレーインタビュー今日で42回目です!!
今回はどんなお話が聞けるでしょうか？🥬

今回の学生はこちら…‼

Q名前と出身校を教えてください
ー須藤香風（すとうこのか）です。出身校は天童高等学校総合学科です。

Q今回の卒業制作のテーマを一言で教えてください
ー農家の想いや情熱を伝えるための卒業制作です。
背景としては私が大学生活で初めて農作業に関わる機会が結構あって、それが自分にとって大きな「食」に対して価値観が変わった瞬間だったからそれについて卒業制作をやりたいなと思って卒制をこのテーマにしました。

Ｑ課題と企画内容を教えてください
ー課題としては、農作業をお手伝いした時に出荷される野菜たちを見て「あーなんか、むなしいな」と感じて。そう思ったのは、農作業をお手伝いしている時に初めて農家の熱い想いだったり「こういうところこだわっているんだよね」っていうのを聞けたりしたから、農家の想いや情熱っていうが出荷されるときにはもう見えないものになってしまっていると感じて寂しく思いました。私たちの身近にはスーパーや日々の食卓の中に野菜っていっぱいあるけど、その中にも農家の想いとかいっぱい詰まっているはずなのにこの時点で農家の想いは途切れちゃって私たちには全然伝わってないんだなって気づいて、ここが課題だなと思いました。
具体的に取り組んだ内容としては、農家の想いや情熱を、野菜を食べる消費者に伝えたいとうことで、自分の得意なイラストを使って制作物を作りました。ただ、制作物となると、紙とか映像とかが主流だと思うんだけど、それらだと捨てられちゃったり、一回見て忘れられちゃったりするのが、今回自分が制作物を作るうえで解決したいというか、農家の想いを残すためにしちゃいけないなと思っていて、私たちの生活の中で残り続けるものって何だろうなと考えたときにエコラップっていう存在を知りました。

実際のエコラップ

エコラップは繰り返し洗って使えるラップで、丁寧に使えば長い間使用することができます。
エコラップのデザインは実際に農家に取材をしてそこで得た想いを絵で表現し、農家の想いがたくさん詰まったエコラップを作りました。

その他にもエコラップはおむすびを包む、おむすびを持ち運ぶ使い方があって、農家と私たちを結びたいという気持ちもあったから、今まで学んできた企画力を活かしてみんなでおむすびを結ぶイベントを企画しました。そこでみんなでおむすびを結ぶんだけど、参加者にエコラップと農家の想いを伝わるようなランチョンマットも準備しました。その上にお味噌汁や漬物、農家の野菜を使った料理を置いて、農家のお話を聞きながらみんなでおむすびを結ぶ、そんなイベントを企画しました。

Ｑこの企画をいつ頃思いつきましたか
ー卒制をみんなが悩んでいる時期に私も悩んでいて、やっぱりやるからには自分の４年間の集大成をやりたかったから、自分の価値観を変えた瞬間ってなんだろなって考えたときに思いついたから…。3年の後半あたりには何となく頭にはあったかな？

Ｑこの卒業制作をしている中で楽しかったこと、反対につらかったこと等印象に残っていることを教えてください
ー辛かったことからいっていい？笑　とにかく制作物が多くて笑　色んな締め切りがある中でやるのが大変だったんだけど、逆に楽しかったことで今まで自分の中で「得意、好き」で完結していたイラストを「誰かのために」という思いで描くことで、自分の技術を誰かに還元しているなって思いながらできたし、完成した制作物を見たときに「うわぁ…やっばぁ…」って思ったし、実際に形にすることができて、それでみんなが喜んでくれているのを見て、そこが凄く楽しかったかな。

イベントの様子

Ｑなぜ企画構想学科に入学しましたか
ー元々自分がやりたかったこととして、山形県の物で今までにない新しいものを作りたいというのがあって。最初はグラフィックデザイン学科でやりたいと考えていたのね？そこから受験した時に「あなたこっち（企画構想学科）の方が向いています。」ということでこの学科に入学したんだけど、蓋を開けてみれば企画構想学科ですごくよかったです。
なんで芸工大に入ったかというと山形県になにか新しいものを創出できるような取り組みをしたかったから。グラフィックデザイン学科を志望した理由の「山形県に新しいものをつくる」って商品を作ることだと思ったの。でもこの学科に入って「モノ」づくりだけじゃなくて「コト」づくりもあるんだなと知って、企画構想学科で勉強できて良かったなって思っています。

Ｑ入学前に思い描いてたキャンパスライフは送れましたか
ー正直、思い描いていたものとは大きく違いました。でもそれってやっぱりコロナ禍前の理想だったから大きく違ったなというのはありました。結構コロナ禍で入学しないと得られなかったものいっぱいあったし、逆に想像つかないこともあるし、個人的にはこの時期に入学して貴重な経験だったなと思います。

Ｑ今回の卒業制作展、どんな人に来てほしいですか
ー4年間でお世話になった人たちももちろんだし、卒制でお世話になった人ももちろん来てほしくて。
それと、企画構想学科って何をやっているのって思っている人って多いと思うのね？だから知らなかった人に来てもらうのが良いかな。