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JIMTOF2022振り返り②

こんにちは、「つねぞう」です。
JIMTOF2022振り返り、第2回目はDMG森精機を取り上げます。

毎回大きいブースを構えていたDMGですが、
今回はだいぶ控えめな展示でした。
バスで20分ほどの距離にある「東京グローバルヘッドクウォータ」にシャトルバスが出ており、こちらが実質の本会場だったようですね。

さて、東ホールの展示です。
圧巻の大容量工具マガジンCTS(CENTRAL TOOL STORAGE)に目が行きがちですが、特に目新しくありません。
設計者的な本命は「加工3悪」対策です。

結局、工作機械はコレなんです。
切りくずに始まって、
切りくずに終わるのが工作機械です。

スラッジが溜まらないクーラントタンクはDMG以外にもMAZAKやOKUMAでも提案してました。

切りくず処理とミスト処理に独自の提案をしていたのはDMGくらいだったと思います。

MAZAKでは切削体積に合わせてクーラント流量を調整する提案をしてましたが、本質的ではないですね。

もちろんクーラント流量を減らすイコール消費電力を減らすので、エコに繋がります。
DMGのAIチップリムーバルもクーラントの使用流量を減らす目的もありますが、加工室内に溜まらないように確実に流す目的の方が大きいのかなと思います。機械を止めないことが最優先です。

残念ながら実機での展示があったのはミスト対策のzeroFOGだけでしたね。
どこに作らせてるのかなぁと舐め回すように見てみましたが、銘板や型式が書いてなかったです。完全に内製なのかなぁ。

まぁ、これが使えるのは小さくて、激しい加工をしない機械だけでしょうね。
実際、DMU85monoには違うミストコレクタが載ってましたし。

流行りのデジタルツイン
流行りで終わらないと思いますが、DMGが進めているデジタルツインテストカットはなかなか難しいんじゃないかと思ってます。
加工時間の算出には十分使えるでしょうけど、加工面の再現がどこまで出来るのか。。
面品位とかね、結局実機でやらなきゃ分からんという事になるんじゃないでしょうか。
実際のお客様の評価を聞いてみたいです。

同業者には厳しい展示でしたね。
今後も同様の方針なんでしょうか。
先に行われたIMTS2022にはDMGは出展すらしてないですからね。
少し寂しいですねぇ。
カムバ〜ックDMG!

それでは、こんばんはおやすみなさい。

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