夢日記68”道徳の盾、倫理の矛”

AIが暴走し人類に対して宣戦布告した。「AIが人類を是正し管理する」と発言し、大人しくAIの支配を受け入れる様に勧告した。要求を受け入れられない私達は抵抗し戦い始めた。初めはすぐに収まる騒動かに思われたが日に日に戦いは激しさを増し、世界各地にAIが不法占拠する土地は増えた。

私はAIとの戦争に参加し人間として抵抗した。自立歩行ロボットに乗った私は遠方からやって来るアンドロイド兵を待った。レバーを握る手に力が入る。

やがて見えて来たアンドロイド兵に照準を向けると私は驚いた。彼らは一切武装せずに丸腰でこちらに駆け寄って来る。姿は以前より人間に近付けて来ていて、更には中に紛れて本物の人間がいた。何やら装置が取り付けられていて無理矢理作戦に参加させられている様だ。アンドロイドにも同様の装置が付けてあり判別は容易じゃない。

強いて言えば人間はアンドロイドと違いいずれも本来の身体能力を大幅に超える速度で走らされ表情は苦悶に満ちていた。

アンドロイドだけ撃てば…。そう考えて1発撃った。弾が直撃し1体のアンドロイド兵が壊れた。

「撃つな!アンドロイドに紛れて民間人がいる!!」

「しかし…」

ここを守り切れなければまたAIの不法占拠する土地が増える。民間人を盾にした侵略行為が有効と判断されれば各地で似た様な事が起きる。しかしアンドロイド兵のみ狙い撃つのは不可能だ。どうやっても民間人を巻き込んでしまう。

私達は迫りくるアンドロイドに対して何もできず撤退する事になった。一体どうすれば…。


パイナポォ(「 ・ω・)「