夢日記57”ジュゼッペに狙われている”

ある日、私は神様の気まぐれで1つの能力を与えられ1つの未来を教えてもらった。与えらえた能力は、人の名前が分かる能力。相手の頭の上に名前が表示される。嬉しい事に相手の名前を忘れて思い出せない何てことがなくなる。教えてもらった未来とは、私はジュゼッペと言う名前の男に刺されて命を落とすと言うものだった。

私は喜んだ。私にジュゼッペと言う名前の知り合いや友達は恐らく今後もできないだろう。だが、いかに初対面であろうが私には名前を知る能力がある。ジュゼッペと言う人物から刺される未来はきっと回避できる。

そう思ったのも束の間、私は数日で頭を抱える事になってしまった。想像以上に私の家の近所にジュゼッペと言う人間が多い事だ。何なら毎日その名前の誰かが近所に引っ越してくる。おかしい。

私はジュゼッペと言う名前がどこの国の人名なのか分からない。だが少なくとも日本人じゃないだろう。しかし、近所に住む日本人の複数人の名前が私の認識ではジュゼッペになっている。しかも知ってる限り彼らの名前はジュゼッペではなかった。もしかして偽名かもしれないが「あなた本当はジュゼッペですよね?」なんて聞いて回る勇気はない。

ひょっとして神様は私をからかって遊んでるだけなんじゃないだろうか。そんな考えが頭に浮かんだ。だが確かめる術がない。

それから数日経つと、私の周りをジュゼッペがうろつく様になった。どこに行くにしてもジュゼッペと言う名前の人物が私の傍に現れる。その度に私は命を狙われてるのではないかと怖くてならなかった。

そして今、私はスーパーでジュゼッペに囲まれている。数は4人。一定間隔をあけてずっとついて来る。もう私の周りがおかしいのか自分がおかしいのか分からなくなってきた。


パイナポォ(「 ・ω・)「