夢日記62”6文字のパスワード”

私達3人はある国の人物と取り引きして国外逃亡する予定だった。データを盗み出しそれを手渡す事でこの冷たい丘の向こうへ渡れる。データを盗む道具は渡されているものの、安全にデータを盗み出し逃げるにはセキュリティを突破するためのパスワードを調べて解かなければならない。

パスワードは6文字。ある研究員3人組が2文字ずつ知っている。直接聞き出す事が出来れば良かったが彼らは既に亡命しており接触も連絡もできない。私達はほぼ入れ替わる様にして成りすまし彼らの私物からパスワードを探す事になった。

本物には及ばないが元々この国で同じ分野の仕事をしていただけあって何とか周囲の目はごまかせている。私が成り替わっている人物が知っていたパスワードも「処々」だと言う分かった。ただ問題なのはこれの読み方が分からない事だ。これを入力できなければ知った所で意味がない。今はその読み方を調べている。

私はまだいいが問題は残り2人だ。取り引きの期日が迫っているのに未だにパスワードらしい2文字を見つける事ができずにいる。私が見つけた処々と同じように読み方が分からないものかもしれない。3つ揃わなければデータを盗み出す事はできない。私達は内心非常に焦っていた。

更に私達は周囲に怪しまれない様に不要な接触を避けているため情報共有に許された時間は極めて少ない。今は上手く行っているが変装がバレれても命はない。

私の変装を怪しんでる研究員もいるが幸いにもこの研究所を仕切っている軍人のお偉方は私の事を大変気に入っていた。そのお偉方は冷酷無比で国への忠誠心が高く、目が合っただけで殺された人もいると噂されるほど恐れられていた。しかしどういう訳かユーモアに対しては非常に寛容的だった。

ある日お酒に酔った勢いで政治家の物真似をした事があった。当然その場の空気が凍り付いた。誰もが次の瞬間には私の頭は鉛玉で吹っ飛ばされているだろうと確信したが、不思議な事に静まり返った空気の中を1人だけ手を叩いて大声で笑っていた。

それからという物そのお偉方に目を付けられた私は時折会っては軍人か政治家の物真似をする様に言われる。お上をネタにして笑っていると外部に知られれば反政府思想の温床になっているとされここにいる全員に危険が及ぶかもしれない。誰もがそのやり取りをヒヤヒヤしながら眺めていた。

彼の好意を利用して残り2人のパスワード探しを手伝えないかあれこれと頭を悩ますが…。

起きた。

夢の中の3人がどうなったのかとても気になる…。

パイナポォ(「 ・ω・)「