マガジンのカバー画像

365短歌(2022)

358
2022年に投稿した三首の連作短歌をまとめたマガジンです。
運営しているクリエイター

#ひとりごと

連作 わらって、

言葉だけきれいに失くして笑うなよ、演出みたいな桜が降って 笑ってよ きみのためなら枝だって折ってみせるよ そして嫌って あと残り一枚だって笑いたい ソメイヨシノは同じ日に咲く ネガティブとポジティブの間のこと。 最近スランプというか、季節の変わり目を満喫していました。 うたの日というサイトに毎日投稿しているんですが、最近は全く成績が振るわず……それに加えて、自分の詠んだ短歌が好きになれなくなってしまい、ネガティブなことをnoteの記事にしようと書いては消すを繰り返し

連作 めまぐるしく

めまぐるしく季節が変わる毎日で時々見失いそうになる帆 マジックで名前を書いても奪われてしまうアイスを何度でも買う チキンライスに立つ外国の旗を取る 誰かに奪われさせないわたしを 短歌は三十一文字という文字数なので、他の方の作品と似てしまうところがあると思います。一応noteやうたの日、NHK短歌などに投稿するときには””を付けて必ずグーグルで検索したり、特徴的な単語の場合(ひかりの方角など)はツイッターで調べたりしていたんですが、もう少し確認する作業を増やした方がいいの

連作 春という

春という待ち人を待つ君の手が夜明けのようにバゲットを抱く サバンナで警戒しているシマウマのようにあなたが見まわす駅前 君が履くチュールスカートをかすめてく春風のような誰かの吐息 この連作は、一首目の#短詩の風で呟いた、結構お気に入りの短歌を中心に作りました。 話は変わりますが、57577展に行ってきました。たくさんの素敵な短歌を浴びられたのが嬉しかったのはもちろんですが、もっと短歌を詠みたくなりました!色んなところで選ばれるような短歌も詠みたいですが、何よりも自分が一番