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君だけがわたしの全てと言えたなら雪が涙に変わる軒先 指先の熱をスマホに与えても定型文が積もった画面 遠ざけて遠ざけている悲しみのこころを伝うように落涙
空想にあなたはいない 降雪機みたいに街に雪を降らせる 去年より二十四日は暖かく白くならない街はとうめい 数センチの積雪もない街にいて故郷の夢にうなされている
クリスマスソングをプレイリストから削除するだけの祝日の朝 指先は怖がったままブロックもしないで降らない雪を待つ昼 思い出を屑に変えながら丁寧にみかんの筋を取っている夜