襟を正して欲深く生きる

襟を正して欲深く生きる!(by Nちゃん)
お茶会に度々登場してくれて、いつも(待ってました!)の声援がかかるNちゃんの言葉

本当に自分のどんな小さな欲望にも蓋をせず
きちんと襟を正し
自分の欲深さと真正面から向かい合って生きるというのはある意味で無茶苦茶清々しい!

わたしの元には
さっちゃん聞いて!
こんなの買いました!

こんなチャンスが回ってきて
うふふ
思い切って買っちゃいました!
というとってもゴージャスなお話しを聞かせてくださる麗しきマドマーゼルやマダムのお話しが飛び込んでくる きゃあ❤️

他人のお買い物話ってめちゃくちゃ心トキメクのよね❤️
しかも大きなお買い物だったら尚更
むふふ

というワタクシは....

物欲ゼロ子ちゃん
に成り下がり
欲しいものも本当にないのよ

去年だったかな?
パリに行った時にチェックアウト時にホテルに方がスーツケースを運んでくださったのだけど

あまりの軽さにわたしの顔を数秒見つめて

パリでお買い物しないなんて!
この世でマダムぐらいですよ!

ってビックリして言われたぐらい

だ・か・ら!
自分でスーツケース運べますって言ったやん
中身はパンツとドレス一枚とかだもん...オホホ

『わたしにとってのパーフェクトデイ』今週、お誕生日を迎えたお誕生日お祝いメッセージをくださった皆様ありがとうございますまた、4月にお約束していたお茶会ゴールデンウイーク明けにと思ってますまたブロ…

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わたし先月お誕生日だったんですよ
ここでもプレゼント無しで!って言ってたのに

うふふ
実はこっそり自分にプレゼント買いましたねん❤️

しかも!
嬉しナミダをぼろぼろ流して

何を買ったって?
少女時代からずっとずっと憧れてたアレですよ
アレ

バレエのトーシューズ
ピンクのおリボンのアレです

ち....ちなみに
アタクシ 
今年53歳です オホホ

ロンドンでバレエのお稽古に行ってるとトーシューズ履いている人は少ない
プロ/上級者でもよっぽどオーディション前とか体調最高という人でないと履いていないのよね
もちろんトーシューズ様のトーレーニングは別でしっかりみっちりとしないと怪我するから

なのでわたしは年齢も年齢だし
トーシューズは自分にご縁がないと思ってたの
先生からは足首しっかりしてるからまあ、大丈夫と言われても自分が尻込みしてたのよね

ところが毎週2回一緒にトレーニングしていておんなじぐらいのレベルで踊れるイタリア人のEちゃんが

サー見て見て!
買っちゃった❤️満面の笑みで
ピンクの美しいトーシューズを箱から出して見せてくれた瞬間に

あゝ
羨ましい!!

って心底思ったのよね

一生この美しい憧れの靴に足を通すこともなく死んでしまったらめちゃくちゃ後悔するのでは??
そんな風に思った

お誕生日の週にロンドンのロイヤルオペラのお稽古場でバレエのレッスンがあったの
バックステージから入って衣装部屋を通過して
バレエスタジオのお隣ではイタリアンオペラのアリアを練習している音が聞こえる

その帰り道に
トーシューズの試着の予約を取ったの
バレリーナ友も一緒に来てくれるというので

ということで


見苦しい写真でごめんあそばせ

トレーニング帰りのジャージのまま
シューフィッターさんに足の甲とふくらはぎをしっかり見せてと言われてジャージ捲って

一番のポーズからルルベで上に引き上げて立ってみて!

と言われて...

あう....
アタクシ トーシューズ履いたことないんですけど(大汗)

シューフィッターさんは床に這いつくばらん感じで

大丈夫
ちゃんと見てるから思い切って床を感じながら上がって!大丈夫立てるよ!って言われて

言われるままに上がったら
立てた!

その瞬間に
涙ぼろぼろ

涙ぼろぼろ

もう止められなかった....

少女時代のバレエ教室の風景
バレエを諦めた時のこと
娘たち二人のバレエ・ママだった時代
大人になって大汗大恥をかきながら再開したこと
日々のお稽古のこと
A先生のお叱りの声
走馬灯のように全てのシーンがリアルに目の前に浮かんで

あゝ
ようやくここまで到達できた

と思ったら涙が止まらず

シューフィッターさんはドン引きだよねって
思って顔を見たら
にっこにっこのお顔で

泣いちゃう人はたくさんいるのよ!
大丈夫 あなたにパーフェクトな一足選ばせて!

って苦笑いしてくれたワン


これが試着させていただいた一足
いやあ美しい

ということで
買っちゃった
買っちゃった

自分でリボンを縫い付けて
毎日履いて少しづつ自分の足に合わせていっている(でもこれを履着こなせる自信はゼロっす!)

完璧な自己満足の世界だけれど
これほどに心弾むお買い物は今まで経験したことないんじゃないかな

襟を正し
自分の欲深さをきちんと直視
変な遠慮をせずに生きよう

そんな風に思ってます

Nちゃん
お嬢ちゃまがこの日を迎えたら
あたしも立ち合わせて頂戴ね❤️


始めまして 喜花(キカ)です 南ロンドンで鍼灸、漢方、カウンセリング専門のクリニックを経営しています。愛する東洋哲学、東洋的な身体、精神との付き合い方、イギリスで長く生活するコツなどを綴ってます