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【読書体験】マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書

こんちは!

「行動会議」の「きじむな」です。

レンコンが美味しい季節になりました。私は「きんぴら」より「煮物派」です。

さて、

読書体験とは?

読むだけではなく「読みながら思考を整理し、読後に自分の言葉でアウトプットすることで気持ちや行動に変化を起こすこと」と定義します。

①読む目的設定 → ②読む → ③読後の思考整理 → ④端的まとめ(20文字前後で)の順番で進めます。ここまでやってはじめて「読書体験」であり、気持ちや行動に変化を起こします。

今回の本は「マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書」

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マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書

著:大島祥誉

だいぶ前に読んだ本なのですが再読。自分なりに体系的に整理された問題解決プロセスを作ろうと思い、復習を兼ねて再読したところ、基本と要点がまとまってて、初心者に役立つ本だと再認識した次第。でもって、MECEについて動画を創ってみました。

この本、どんな人にオススメかというと、

もっと説得力のある問題解決策を示したいという"あなた"や、企画職に就職したい"あなた"へ、問題解決のプロセスや心構えが学べる本として良書です。古本屋でも時々見かけますので、サクッと読んでみることをお薦めします。

ひと言にまとめる

「クライアントに興味をもち体系的プロセスで具体的解決案を示せ!」という本

感想

再読して一番良かったのは「仮説=最も重要で具体的な行動(課題)を立てること」と理解を深められたことでした。

問題解決の本では「問題」「課題」「仮説」「解決策」「イシュー」などの単語がよく出てきますが、それぞれの「意味」や「概念」の説明や言い換えを自分なりに持っておくことがとても大切だと思います。

あえて「自分なりに」と書いたのには理由があります。

問題解決や課題解決の本をいくつか読んでいると、著書によって「イシュー」の意味合いが若干異なっていることに気づきます。それぞれの著者が言いたいことは同じことなんですが、特に「イシュー」の使い方や意味が若干異なっているような気がするのは私だけでしょうか?

実務で問題解決にあたるビジネスパーソンにとっては、この一つ一つの単語の意味や使い方によって、クライアントへ理解させることへ影響が出てしまい、ひいては結果に影響します。

そんなことにならない為にも、自分なりの意味や概念をしっかり持って提案、説明、解決策を示すことが大事なんじゃないか。そう思った次第です。

「最近いまいちプレゼンや提案が上手くいかない...」「自分では完璧だと思っても、なぜか相手に伝わらない...」という"あなた"、読んで損はない一冊だと思います。

図解ものもあります。

読後の思考整理

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※私自身の思考整理なため、本に記載の無い内容も含まれます。

・先の見えない状況、正解のない問題に対して「様々な事実と情報」から、自分ならどうするかという具体的な答えを見つけ出すことが大事。

事実や情報とは?
「決算書」「経営者、相談者やクライアントをインタビューしたりアンケートで得た一次情報」「ネット口コミ」「現場で得た情報」「あらゆる二次情報」などの事である。それらを自ら得ることで分析、加工して新たな価値を生み出す。

・Client interest first!

・とにかく現場に行く。それもクライアントの元ではなく、ユーザーのいる場所へ行く。直接現場に足を運び自ら見て、聞いて、感じて気づいたことをベースに思考を深める。

・ただの机上の分析ではなく、実際に現場レベルで実行でき、最終損益でインパクトを出せるものが、クライアントにとってバリュー(価値)のあるものである。

クライアントの困っていることを実感しないことには、本質的な具体的解決策は見いだせない。

・Positive Mental Attitude「PMA」どんな時も常に前向き

・周りの空気に流されず、自分軸をもってスキルアップセンスを磨け!

自分軸とは?
・自分はどうなりたいのか?ということ

・自分が作りたいチャートではなく、相手が理解できるチャートを作る。

・資料のタイトルやリード文だけでサッとスキャンして読み取っただけでも「何が伝えたいか解かる」もの「これは重要だ」と相手を惹きつけるものにする習慣をつける。

・何か問題に遭遇した時、つい「目の前の問題」を早く解決しようと現象そのものに意識を向けがちになる。少し視点を引き上げ離れてみることで「真の問題」が見えてくることがある。

・「問題解決力」以前に、「問題発見力」「問題把握力」が大事である。

起こった現象(問題)には必ず原因がある。ロジックツリー、3C、4P、7Sなどフレームワークなども活用しながら一歩離れてみることで、本質や根本問題、真の問題が見えてくる。

・問題解決のプロセス。真の問題解決への道は、目の前に見えていることを対処することではなく、真の問題、重要な課題は何かを考えること。

問題とは?
・現状と目標にあるギャップ
課題とは?
・問題を解決するために起こす具体的な行動
・問題を解決するために具体的にやるべきこと

・目の前の事象だけをモグラ叩きのように片付けても、真の問題解決にはならない。真の問題を発見し、把握することから始めなければならない。

問題解決のプロセス

①クライアントの現状を明確にし、本人にも理解させ

②具体的な目標を設定

③現状と目標のギャップ(問題)を理解、把握させることが準備段階

④その問題を構造化して見える化し

仮説を立て

⑥仮説を検証する

仮説とは?
・最も重要なやるべきこと(課題)を設定すること

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・立てた課題を分析、検証を進める中で修正や変更が生まれてくることがあるが、むしろそれは制度が上がっていることの現れである。

・最初に課題を設定しているからこそ、何が間違っているのか理解でき、途中で道に迷わずに済む。

・最初の地図で、仮説という目標への行き方を設定しているからこそ、途中でコース変更してどこでどう変えたか、ポイントはどこか、基準をもって修正が可能となる。

問題解決の重要ポイント

①ありたい姿(目標)から発想する。

現状から発想するのではなく、ありたい姿(目標)という高い視点から発想する。

②ロジカルシンキングを意識する。

プロセスの途中で遭遇する「事象」「要因」「仮説」などは、「原因と結果がはっきりわかる」ロジカルシンキングを意識すること。誰が見ても論理的に原因と結果を理解できるように示すこと。

③なぜ?を何度も繰り返す。

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So what?(だから何?)Why so?(それはなぜ?)

自問自答を繰り返すこと。

④「誰に、何を、どのように」具体的に示す

クライアントに対して「あなたは、何を、どうしたらよいのか」を具体的に示すことで、変わりたい、行動したいという心に火を灯させることが最も重要である。

図解ものもあります。


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