月額5万円の無職生活をする際のマインドセット
■マインドセットせよ
これから月額5万円で暮らす、無職生活に突入するわけですが、その前にマインドセットが必要です。
一般社会の延長線上に、この無職生活は存在していないからです。
一から考え方を改めて、新しい自分に生まれ変わらないといけません。
……何だか宗教めいてきましたが、それくらいの発想の転換がどうしても必要なのです。
世間体を気にする、とか、伴侶を得て子供を授かり真面目に暮らす、とか、そういう一般的な常識は全て捨ててください。
エゴ丸出しで生きてください。
あなたの幸せのみ、あなたは考えてください。
しかし、それでいて、誰かに迷惑をかけるわけではありません。
むしろ、あなたのあとに続く無職の方々に、あなたは希望を与えることでしょう。
あなたはこれから、そういう存在になっていくのです。
■生活保護受給が最終目標!
「いきなり、何を言っているんだ?」と疑問を覚える方がたくさんいると思いますが、それくらいの気分でいてほしいのです。
生活が行き詰まったので生活保護の申請をするしかない、という考え方が世間一般の常識だと思います。
しかし、無職生活者はそんな風に考えません(少なくとも、私はそうです)
むしろ、生活保護を受けることはご褒美であり、こんなに名誉なことはありません。
何もしないで、お金が毎月もらえて、医療費なども無料になります。
これは実質、ベーシックインカムといってよいでしょう。
私の希望としては、最終的に人類は労働を放棄し、その全てを機械にやらせるのがいいと思っています。
そして、人間は、人間らしい真の仕事に力を入れるのです。
古代ギリシャで学問が目覚ましく発達したのは、学者などに充分な余暇があったからです。
当時は、奴隷が全ての労働を担っていました。
あなたもこれから無職生活に入るわけですが、その有り余る余暇を使って、自分にしかできない、大きな仕事をしてほしい、と私は願っています。
生活保護の受給は恥ずかしいことではなくて、単にベーシックインカムだと考えてください。
あなたが万が一、この無職生活を失敗しても、事実上のベーシックインカムである生活保護を受ければいいだけです。
深刻な問題などではなく、その程度のことなのです。
2ちゃんねる創設者の西村博之さんが、以前にこんなことを述べていました。
いわく……
生活保護受給者がたくさん増えたら、それはもはや、事実上のベーシックインカムであり、ベーシックインカム普及の後押しになる
……うんぬん。
この考え方を採用すれば、あなたの生活保護受給は、ベーシックインカム実現の後押しをしていることになり、人類の革新に力添えしている、ともいえます。
また、そもそも、生活保護に対する偏見が根強い一方で、社会保障という観点から、ほぼこれと同じ制度があります。
年金です。
2021年の統計によると、年金生活者は7698万人いるそうです(ただし、重複のない公的年金の実受給権者数は同年末現在で4023万人)
ざっくり言って、国民の3人に1人が年金をもらって生活しています。
そして、多くの人が、自分が支払った掛け金よりも、たくさんのお金をもらっています。
ほぼ何もしないで1日を過ごす「無職」がこんなにも存在するのです。
しかも、老人医療サブスク、などと揶揄されるほどの高額な医療費も生じています。
その支払いは現役世代が負担しています。
年を取ると働けなくなるから年金制度があり、また、高齢者の医療費が安く抑えられる優遇制度もあるわけですが、実態としては、生活保護とほぼ変わりません。
しかし、どういうわけか、生活保護受給者を口汚く、ののしる人がいる一方で、年金受給者への風当たりはそんなに強くありません。
私に言わせたら、ほぼ同じではないか、と思えてなりません。
生活保護受給者を非難するのだったら、年金受給者も非難しないと理屈に合いません。
いや、その支払額でいったら、現役世代の負担は年金制度などの方がはるかに重いです。
変な言い方になりますが、年金受給者に偏見のまなざしが向けられないと、おかしなくらいです。
以上のように、仮に生活保護を受けるような事態になっても、何も気にする必要はありません。
繰り返して申し上げますが、社会保障という観点からいったら、どちらも同じような制度です。
せっかく、国が用意してくれている救済制度なのですから、どこかで力尽きても、恐いものは何もないのです。
編集者の箕輪厚介さんの著書『死ぬこと以外かすり傷』に書いてあるとおり、死ぬこと以外かすり傷にすぎません。
ですから、本当に気軽に、無職生活を始めてほしいのです。
ブラック企業の社畜として、日々、精神と肉体を病むよりも、「いつでも生活保護を受給できる。私には何も恐いものはない」と思っていてほしいのです。
そのマインドセットができたら、無職生活は半ば成功しているようなものです。
悟り切った仙人のように、毎日を過ごせます。
この精神が何より大事ですので、絶対に忘れないようにしてください。
そして、今後、無職生活を続けるに当たって、時折、迷いが生じたら、「いつでも生活保護を受給できる。私には何も恐いものはない」と同じことを思い返してください。
その考え方さえあれば、全てがうまくいきます。
私が保証します。