みる

大学生 つれづれ

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江戸川乱歩 芋虫 感想

気持ち悪い、気持ち悪い、想像したくない、のに、その情景は文字が視覚から取り込まれると同時に、脳内にありありと過剰なほどに生々しく浮かびあがる。 触覚と視覚のみしか持たない「芋虫」である夫に異常な性癖を募らせる妻。 2人の異様な生活が生臭く重苦しい質量を持ってのしかかる恐怖に押されるように、ページを捲る手が止まらない。 気持ち悪さは質量を増して加速し、最後は暗い井戸の中に浮かぶ水面を見てしまったかのような、気味の悪い静けさと後味の悪さが襲ってくる。 小説を読んでいて、胸が

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