「ひとりごとエプロン」に想う

僕は、「北欧、暮らしの道具店」のファンの1人だ。どれくらいファンかというと、年に数回商品を買い、気が向いたときにコラムを読み、仕事のおともに「チャポンと行こう」やSpotifyのプレイリストを聴くくらい、である。

そんな僕にとって、「北欧、暮らしの道具店」は、数あるECショップの1つというよりは、いわば推しである。その推しが、ドラマ作成のためのクラウドファンディングをしたのは2020年の9月。僕は迷わず、課金した。その結果として作成されたのは、「ひとりごとエプロン」のシーズン2だ。

「ひとりごとエプロン」の中には、僕のあこがれが詰まっている。自分の好きなものだけに囲まれた、2DKの小さな城。結婚して子供が生まれた僕には、手の届かなくなってしまった世界。部屋には子供と妻のものがあふれ、僕の宝物は肩身が狭そうに部屋の隅で縮こまっている。それはそれで幸せに違いないが、あのころ、そして今の僕が憧れる部屋がそこにはあった。

主人公の夏希が、等身大の20代の女性というのがまた良い。いわゆる「丁寧な暮らし」をするのではなく、適当なところは適当でいい。夏希を演じた松本妃代さんがそう話されていて、なるほどなと思った。憧れの気持ちを持ちつつ、どこか同じ人間らしさを夏希に感じるのは、そのせいだろう。「丁寧な暮らし」。その暮らしかたに尊敬こそすれども、正直そんな風には暮らせないと思う。そこを追求しすぎずに、等身大の自分で暮らしている夏希は、やはり僕の憧れである。

さて、2回目の投稿はこれくらいにする。まずは、1か月投稿を続けることが目標だ。文章量は短くなると思いますが、もしよければお付き合いください。

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