朝っぱらから蝉が哭いている。
空気は湿り気を含みながらもひんやりとしていて、空は青と薄紅色がグラデーションになったような、どんよりとした雲を湛えている。

空っぽの頭蓋に、蝉時雨が反響する。

こんな時安らかに眠りたいと思う。
病んでるとかじゃなく、単純にそれが美しいから。

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