見出し画像

モラトリアムの筐

ども、最近はAI技術を利用した動画の高画質化に興味のあるきぃちるさんです。
全然関係ないですが、今日はクソデカ感情が溜まりに溜まってる(シャレではないのよ)ために、高画質化の処理中にベラベラ書こうかと思って。
あとあまりにもネット上にこのことを記録する人がいなさそうというのも理由。
今は昭和アイドル界隈に属しているので、当時を知るファンサイトとかがすげー大事なんだなとひしひしと感じたため書きます。
ついでなので、推しにちなんでにゃんにゃんにゃんの日にアップします。

簡単に三行で書くと、
九州に独自性豊かなV系バンドがいた
しかし今月の24日に解散する
ぼくは始動からのギャでクソデカ感情がヤバい(語彙力)

とゆーわけなのです。

⚠️◤◢◤◢注意◤◢◤◢⚠️
この記事は、ただひたすらに今まで推してきた際の思い出を
時系列順にそって事実とともに振り返るものになっており、
後半に至ってはただひたすらに推しの素晴らしさを語る。
それだけの記事となっておりますゆえ、
ただのヲタクがなんか言ってるわと思える人以外の閲覧は
非推奨しておりますので予めご注意ください。

誰も真似できないV系のミッシングリンク、「サイノ筐ニワ」

ぼくがバンギャとして最後に推したのがこのバンドでよかった、と今となっては思います。(ぼくはこの後移動するアテのない単推しなので、推しが戻ってこない限りはギャを上がるつもりです。)

サイノ筐ニワは、2018年に「31-8520」という名前で結成されました。
当時は、同じ5人編成ではありましたがボーカルが現在の葵さんではなく、ユキチさんがボーカルを務めていました。
楽器隊は今と変わらず、ギターのKouさん、たまちゃん、ベースのさえまるさん、ドラムのむーさん。

この辺もちょっとcali≠gariを想起させてまたクソデカ感情が…というのはさておき。

ぼくがこのバンドを知ったのは、ドラムのむーさんのTwitterからでした。
実はぼくは、むーさんが以前参加していたバンド(一時期はさえまるさんがサポートもしていた)のギャで、その当時からむーさんとさえまるさんのTwitterをフォローしたままでしたので、いち早くバンドの情報を掴めたわけなのです。
アー写が公開された時、前のバンドに通っていた友達と戻ってきたことを喜んだことを懐かしく思います。(主にちゃんとむーさんがドラムであるところとか…)

もちろん、前のバンドから知っているむーさんとさえまるさん以外のメンバーはよく知らなかったので、始動の時はむーさん目当てで熊本b9に向かったのでした。

しかし、この始動の際に、衝撃の出会いをしてしまうのです。

最後の本命麺、たまちゃんに…………

んほぉ^~最初のアー写かわいいんじゃ^~
…失礼、取り乱しました。

あのその、ちょっとヲタ語りさせていただきますと静止画でもバチボコにかわいいのに動くともっとかわいいんですよっていうか本物の方がかわいいし謎のマントとか絶対領域とかなんかもう全てが刺さるというかちょっと動いてもらっていいですか(CVひろゆき)

今は「妄想ランデブー」(Sand Spiel Therapieに収録。現在はタイトルはそのまま歌詞が変わっている)のトレーラーで動く初期たまちゃんがちらっと見れます。

もうね、ほんと鮮やかに覚えてるんですよ、初ライブ。
たまちゃんが本当にかわいくてかわいくて………
なんならノートに記録してるので………

この時点で厄介クソデカ感情バンギャなのでそりゃ4
年もたてば厄介クソデカ感情ババンギャになりますよええ。

このノートの記録を見る限りむーさんの前のバンドが解散したのは2年前とのことなので、V系の現場は2年ぶりの人だったわけなのですが。
まあここで完璧にたまちゃんのかわいさにオチたわけで、でなんでオチたの?って話なんですがこれが今思えばちょっと笑えまして。
このノートにも書いてあるとおり、31-8520のステージ中にたまちゃんが、(当時の)アイデンティティ(本人談)であるでかい鈴やらつけまやらをボロボロ落とすハプニングがあって、照れながら顔をワシワシしてたわけです。

はいかわいい推します。

となってしまったわけです。カオスすぎる‪w

しかも何が可笑しいって、当時は鈴やツイートの猫顔文字を通して猫キャラ担当だったたまちゃんなのですが、徐々にKouさんの猫狂…否、猫好きが露呈していき、気がつけば猫キャラが消えてたことなんすよね…(そこが好き)

あとほかのカオスポイントとしては当時のMC中のBGMが「およげ!たいやきくん」だったとか。マジの話ですからね?
多分さえまるさんセレクトなんだろうなーとは思うんすけど。

もうこのライブが終わる頃には、「たまちゃんのチェキ持ってる人交換してくれませんか?」マンになってました。
ていうかチェキに関してはゆるゆる解散しても集めるので気が向いたら声掛けてください。あるいはメルカリにでも上げてくれたら無限に回収します。

それから熊本でライブがある時はできるだけ行くようにしてました。他界隈と平行に推してたのでなかなか大変だった覚えがあります。

でまあ、話をバンドのことに戻すんですが。
31-8520の特色としてぼくが思うのは、優れたバランス力でして。

最初のアー写もそうなのですが、この「カーネーション」リリース時のアー写も見ていただけるとわかりやすいかな。
皆様が普通に想像する「ヴィジュアル系」のイメージとは少し…いやかなり違うかなぁと。

V系って実は一言に言っても、複数の子ジャンルがありまして。
V系と言って思い浮かぶのって大抵、所謂「コテ系」のイメージだとは思うんです。ほかにも、「キラキラ系」「ソフビ系」などいろいろあるらしいんですが、31-8520は「どれにも当てはまらないバンド」だったんです。
強いていえば密室系が近かったかもかなあとは思うのですが、あれは定義が特殊だからなぁ…。

そしてメンバーの構成もかなり理想的だったというか…。
(ユキチさん時代のことは一旦置いておいて)えちえちな天然美形ボーカルの葵さん、見た目はザ・上手ギターだけど超シャイなKouさん、世界一かわいい女形(中身はわんぱく少年)のたまちゃん、メガネがトレードマークなカリスマさえまるさん、見た目も中身も癒し系ゆるキャラなむーさん…。
なんなんすか、どっかの乙女ゲーから飛び出してきたんすか…?(CVひろゆき)

そして「ただのV系」という箱の中には確実に収まりきらない音楽性。
カーネーションとかほとんど歌謡曲でしたね…。

しかしそれらすべてが、「31-8520」という箱の中にはしっくりくる形で詰められていたのでした。
これもまあひとえにメンバー様のセンスのバランスがすごく良かったってことなんだと思ってます。

しかしここで、非常事態が起こります。

前ボーカルが神隠しに遭う悲劇

さっきからぼくが全然前ボーカルのユキチさんについて話さなかったのはこれが理由です。
バンドの初ライブから半年も経たないうちに、ユキチさんは神隠しに遭いまして、突然いなくなってしまったわけです。
そして、代理としてさえまるさんがボーカルを執ることになったのでした。
つまるところぼくは、ユキチさんのことを全然知らないのです(笑…いごとじゃないが)

個人的には(むーさんの前バンドを知っているため)、「悲劇が再来した…」と正直思ってしまいました。
というかもしかして熊本盤の運命かなんかなの?とすら思ってしまいました。
しかしですね、さえまるさんがボーカルやってる時もめちゃくちゃよかったんですよ。
ユキチさんの素直な歌い方や葵さんの艶やかな歌い方とはちょっと違うというか…
語彙力がなくて非常に申し訳ないのですが、「いい意味でクセがある」歌い方で、31-8520の世界観にある意味1番合っていたのでは…とも思うのです。

ちなみに、この時代の音源としては、主催ライブである「祭の箱庭」でのくじ引きでもらえるCDのみか残っています。発売されたものはないはず。
この情報はV系のデータベースサイトにも残っていないのでぜひ記録しておきたい。

それから特筆しておきたいのは、31-8520時代は定番であった「新年アー写」です。
サイノ筐ニワになるまでは、毎年年始シーズンには羽織り袴姿のアー写を制作し、期間限定でこの姿でライブもしていたのでした。懐かしい…。

そうして2019年に入り、5月の主催でついに新ボーカルが加入することが発表されるのでした。

箱庭に変革をもたらす新たな色彩

Googleフォト漁ってたら残ってました、当時のフライヤーの画像。
こんなふうに発表時はアー写でも顔を隠す演出がなされ、加入までどんな方が来るのかギャは知らなかったのでした。
で、左下をよく見ていただくとお分かりいただけると思うのですが、なんとこの状態なのにも関わらず葵さんは初ライブが本人の生誕祭も兼ねているという…‪‪(笑)
どこかで葵さんがこのことについて、「初登場で誕生日祝ってもらおうとしてるおかしい奴だと思われた」みたいな発言されてた気がします(TikTokでしょうか?)

もちろん、熊本の主催に行きましたとも。
ちなみに、初期はスカートを履いていなかったたまちゃんが初めてスカートを履いた衣装もこれなはず…カワイイネ………。

この時のこともよく覚えております。
新ボーカル出てきた!と思ったらガチガチのめちゃくちゃ顔がいいお兄さんでバチボコ驚きました。
どっからこんな人材連れてきたんだよオイ………1年待ったかいがあるじゃねぇか………と素人は黙っとれフェイスになったことは言うまでもありません。

そして「時針儀と君の嘘」という音源をリリース、するのですが………
この音源のカップリングの曲が、葵さん時代の中でも屈指の名曲「青春セレナーデ」なんですよ(クソデカ感情)
この曲はサイノ筐ニワとしてリリースするアルバムにも収録される人気&定番曲になっています。

さらに9月には両A面で「叫命/夜廻語」をリリース。
この2曲は31-8520を代表する曲になりましたね。
この2曲は「31-8520」名義でサブスクにも配信されています。

そして、2020年。

31-8520は、「サイノ筐ニワ〜31-8520〜」とバンド名を変更してGLK MUSICに所属することを発表しました。

このレーベルは元ヴィドールのRameさんが社長を務めており、所属バンドに他アーティストへの楽曲提供を行っていたりするLeetspeak monstersがいたりでかなり驚いた記憶があります。
後方古参ヅラで「ついにはこにわちゃんもここまで来たか〜」みたいな。ぼくってやっぱり嫌な奴だな…。

しかし、ここで最大の危機が訪れるのです。
そう、流行病です。

主催を決めたと思えば中止、対バンも中止延期の嵐…。
自分もライブに行きづらい状況が続きました。

そんな中でしたが、6月には「賽ノカラ筐」というアルバムをリリース。
このアルバムはタワレコオンラインなどでも流通されました。とても有難い…………。

Amazonは売り切れですが、タワレコオンラインはまだ取り扱ってるようなのでお早めに

また、「夜廻語」はサブスク配信も解禁。

さらに、初のMVもYouTubeにアップされるなど、たくさんの動きがありました。

個人的にははこにわちゃんがGLKに入ってくれてよかったと今となっては思うのです。
なぜなら、多分それがなかったらもっと早く解散していただろうし、こんなに沢山の資料が残ることもなかったので。
配信ライブもやってくれた、MVも作ってくれた、GLK公式ニコ生にも出してくれた…。本当にありがとうございました。
おかげで記録だけでも生きていけます。

というわけでぼくは、公式ニコ生チャンネルの会員になったり配信ライブにスパチャしたり、通販でチェキや音源を買ったりと、2020年は割と充実したはこにわちゃんライフを送っていました。

メンバーのコロナ感染などがありつつも2021年に入り、ライブの数も相変わらず月イチほど。
公式ニコ生番組も終了し、配信も減りました。
そしてぼくはと言うと、他界隈の推しの活動を追うことや(ここの読者にならお馴染みの)禁書房騒動に纏わる物書き活動やラジオ復帰などとにかく様々なことがあり、サイノ筐ニワを推す活動は控えめになっていました。

そして、2022年。
サイノ筐ニワは2月24日に解散することを発表しました。

「そんなのってないよ!」という気持ちと、「まあそうなるよね」という気持ち、半々を発表を見て感じました。
正直、心では解りたくないけれど、何となく察せられるものはあるよな、と。

そして発表を見てしばらく考えて、「サイノ筐ニワ以上に推せるV系バンドは、今後出てこないだろう」と確信に至ったので、これを機に(たまちゃんがまたバンドをやらない限り)バンギャを上がることにしたのでした。
始動から見ていたので思い入れがあるというのももちろんなのですが、ここまでバンドに対して誇りや敬意を持って活動している人達はなかなかいないし、あとたまちゃん以上に推せるV系バンドマンがいないなっていうのが強いですね。

好きですが好きですか?

ここでたまちゃんに対するクソデカ感情も吐き出しておかないと、ライブハウスで泣くの確定なので吐き出し。
流石にこんなBBAがライブハウスで号泣はイタすぎるので………
折角なので、たまちゃんのTwitterを遡りつつ語ります。

たまちゃんの好きなところはたくさんあります。

女形なのも脚が綺麗なのもメイク映えするお顔も憧れで好きなんですけど、それ以上に推せるのは「かわいいは正義」と言ってくれるたまちゃん自身のメンタルなんですよねぇ。

Twitterのbioにも、たまちゃんは「可愛い顔して重い(物理)ギターを弾くよ」と書いています。
自分が可愛いって認めちゃってるじゃん…!!!!
そういう、自分がかわいいと思うことにめちゃくちゃ自信を持っているところが本当に(ぼくの言う)美学を感じられて大好きです。
いや実際かわいいんですけどね。少なくとも女のぼくより100億倍かわいいわ。
本当に憧れます。人前に立つ人として素晴らしいと思うんですよね。

なんかルーク篁さん(聖飢魔II・CANTA)といい、ドロシー・ウェスト(プリパラシリーズ)といい、ぼくは自分がかわいいということを自認している方が好きな傾向があるんですが、たまちゃんはまさにそれでした。
実際かわいいんですが。

それから、たまにこういうツイートをするのも大好きです。
僕を見て!ってちゃんと言えるって本当にすごいことだと思うのです。

なんなんこのピュアピュアツイートは………
こういう心が綺麗な人にしか書けない言葉を紡ぐところがものすごく好きなのです。
ぼくはヨゴレ系インターネット芸人なのでこんな文章書けないです。…ということはこのnoteをよくご覧になっている皆様ならおわかりであろうと存じます(笑)

あと、先述した「賽ノカラ筐」の特典DVDのメイキング映像は、萌えの集合体です…。
たまちゃんが「なごり雪」を弾き語りするところとか、たまちゃんが積もった雪を丸めてフルスイングするところとか…(たまちゃんは元野球部だったらしいです)
好きすぎてこういう動画を作ったくらいです…。

ああ、この時のビジュも好き…………

たまちゃんのいいところが、ライブ毎に投稿にお礼の言葉を添えたりする礼儀正しさと気遣いですね。
本当にこれは全人類たまちゃんを見習うべき…。
たまちゃんの作った曲、聞きたかったっすねぇ…。それだけが本当に悔いというか未練ですね。バンギャ活動の中で…。

たまちゃんのエピソードの真骨頂はもはやこれですね(笑)
本人はたまちゃんって呼んで欲しいのに、周りから玉三郎呼びされるのが定着しちゃったやつ。
猫キャラが薄くなって以降は専らいじられキャラでしたね…そんなお前が好きだよ…………𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______

お寿司をおかずにする所も好きです。カワイイネ

あと今だから言いますが、女児熟女兼バンギャなのでわかるのですけれども、勘違いだったら御本人様にめちゃくちゃ申し訳ないんですけれども、プリキュア好きなんだろうなーとうっすら感じられて好きです。
バンドリはよくツイートで言及されてましたが、所々女児向けも履修してる感が滲み出てるところが最高に好きです。いい趣味だと思うの(誰目線)

個人的に1番好きなエピソード。

正直これ今読んで泣きました。なんかもうその、なんというか、たまちゃんにとってはこにわが良き思い出であればいいなと願うばかりです。(クソデカ感情による語彙力の喪失)

鍵は書き終わりました。さあ、モラトリアムの庭から出る時です。

きっともうメンバーさんの手の中には「箱庭の扉を開ける鍵」があるのだと思いますが、僕にはまだそれがなかったので、この記事をもって「鍵」とさせていただきたく存じます。

箱庭に、花が咲きました。別離の季節の香りを漂わせています。

箱庭を出たら、どんな世界が待ち受けているのでしょうか?
新たな部屋かもしれないし、荒野が広がっているかもしれません。
ぼくは、きっとまたメンバーのみなさんにお会いすることはないのだと思いながら、荒野に向かうことになるのだと思います。
しかし、サイノ筐ニワという箱庭は、ぼくにとって心安らぐ場所でした。

いつか、またどこかでお会い出来ること、そんな希望を抱きつつ、歩いていこうと思います。

サポート頂いた分は、手数料を除き現在「Spank!」のネットショップに全額使う予定です。