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私たちのケーキ開発の裏側を公開します!


今日は、私たち(チームi Miss)の新ブランド、「Patisserie Atom」の誕生秘話、、、いえ、まだ生まれていないので、妊娠記録でしょうか。笑
について、お話しします。

新しいものを作り出す過程って、普段そんなに触れるものではないのかなと思うので、何かの参考になれば嬉しいです。


#1~発想~


みなさん、コンビニのスイーツは買いますか?

日々の終わりのスイーツは、自分への最高のご褒美ですよね。
私はしょっちゅう、買っています。

もちろんコンビニのスイーツもとても美味しいのですが、

「やっぱりたまには本格的なケーキ屋さんのケーキも食べたい、、、!」

「でも、こんな夜遅くじゃもう空いていないしなあ、、、。」

そう思う事ってありませんか?


ただ糖分を求めているだけなら、コンビニのスイーツやお菓子コーナーのお菓子で十分なんです。

でも「ケーキを食べたい」時って、ただ糖分を摂取したいわけではなくて、

そのかわいらしいフォルム、
ケーキにフォークを入れた瞬間の緊張感、
そして口にした時の素材の味や香り、

ゆっくりケーキ自体と対峙し、そういったものをすべてを総合して楽しむ、その体験を求めていると思うのです。

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(※フリー素材より)

ケーキ屋さんに行く時間さえもなかなか取れないような忙しい方のために、
ネットショップで買っておけばおうちの冷凍庫に置いておけて、ひとつずつ解凍して食べられる、本格的なケーキがあったらいいのに。

そんなわがままを叶えたくて、私たち3人はケーキの開発に取り組むことになりました。

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※写真右: あやこ(→Instagram)、写真左: みなみ(→note)、写真中央: わたし


#2~商品企画~


デザイナーあやこの強み「コンセプトを商品の形状と世界観を通じて伝える」と、
パティシエみなみの強み「色や形の見た目から考えてケーキにする」を生かし、

あやこがデザインし、みなみがそれをケーキにする ということが決まりました。

私たち3人だからこそできるプロダクトです。


まずは私の作りたい商品イメージを、時間をかけてあやこに伝え、一緒に擦り合わせる所から始まりました。


あまり外にお見せするものでは無いのですが、内緒でチラ見せします!
社内用に最初に作ってくれた資料がこちらです。

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「朝、冷蔵庫に移動しておいたケーキを、1日の仕事を終えたあとに、ワクワクした気持ちで取り出す」


という私のイメージシーンから、


「忙しい日々」「日中の仕事」をモノトーン="白"で表現して、
「自分だけの至福の時間」をカラーで示す、という具体的な案に落とし込んでくれました。



#3~再現~


さて、色や形のより詳しいイメージ図ももらって、早速試作に取り掛かります。

第一目標は、商品撮影。

スケジュールの関係で、3月の中旬に撮影をすることが決まり、そこに向けて試作を進めていきました。


パーツひとつひとつを作っていく段階では、順調に進んでいました。
そして味もすごく美味しい!いい感じ!!

デザートカップをサンプルで取り寄せて、組み立てていきます。


ですが


「デザイナーにデザインしてもらったケーキを再現する」というのは、そんなに簡単な事ではありませんでした。


別添えのソースを垂らして色を変える
という案を採用していて、その最終実験をしましたが、、

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ソースの量が足りず、思ったようなイメージにはなりません。

(単純にソースの量を増やしたところでケーキが液体で浸ってしまいます。見た目についてもあまり良くはなりませんでした。)


"冷凍配送"という条件の元で
「色がパッと変わる」表現と、ケーキとしてのクオリティの両立は難しく、

結局、この案はまさかの撮影日1週間前にして断念する事になりました。



そこからは怒涛の企画練り直しと、作り直しです。



#4~商品撮影~


そして寝る間も惜しんで迎えた撮影当日。


力を合わせて、なんとか撮影に間に合いました!!


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女性の ”内に秘めた感情や想い" を表現するために、流れ出すソースを真っ白なケーキの中に閉じ込める方が、よりコンセプトにも相応しく、
結果的には理想の形に近づけることができました。


ちなみに、ケーキの商品を撮影するときは、そのまま食べられるケーキを用意するのではなく、撮影専用に作るのって知ってましたか?

撮影時間はざっと3時間以上。

常温に置かれても状態を保てるようにしっかり固められたケーキたちが、今日は主役として大活躍です。


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※ケーキは3種類。
左から、「感-Tokimeki-」「憬-Hikari-」「寧-Nadoka-」と、それぞれに想いを込めて、3人で考えて名付けました。




ドタバタの撮影スケジュールでしたので、ケーキの構成についてはまだまだ改良していきますが、
商品イメージ・コンセプト写真としてはこれで完成です!

撮影にご協力いただいた飯田春佳さん(→Instagram)のお力もあり、素敵な仕上がりになりました。



#5〜商品化〜

今後は

・更にケーキひとつひとつのクオリティを高める

・配送のための容器や箱を設計、用意

・ホームページや各SNSアカウントの設置

などなど
実際に皆さんにお届けするために、細部を詰めていく段階になります。

ただ、ここから先は初期投資がかかってしまう部分でもあります。


そこで私たちは、今回初めて
クラウドファンディングに挑戦する事にしました。

(クラウドファンディングというのは、商品開発前に専用サイトで予約注文などを受けるなどして、皆さんからお金を少額ずつ集め、その資金を元に開発を進める仕組みの事です。)


「目標の資金を集めないとプロジェクトを実行できない」という方式を採用しました。

私は挑戦する事には意味があると思っていますが、

赤字になるプロダクトは、世に出す意味が無いと考えているからです。



「良いものを作って、届けたい」
私たちの想いは、いたってシンプルです。


写真や文章だけを信じて、まだ出来てもいない商品を買っていただく、ということは、
本当に大変な事だと、自覚しています。


でも、せっかくここまで協力して進めてきました。
お金を理由にここで諦めたくはありません。

ページ公開は、4月5日(月)を予定しています。

少額の応援でも、本当に大きな力になります。

「Pâtisserie Atom」を生み出すために、少しでもお力を貸していただけると嬉しいです。


私たちの挑戦はまだまだ始まったばかりです。

夢を叶えるために出来る事は、何でもしていきたいと思っています。

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ぜひ、私たちをこれからもよろしくお願いいたします!


それでは。2021年度も良いスタートが切れますように。

i Miss代表 陰地加奈子

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