待ちよみ という言葉を作ったのは

待ちよみ
という言葉を作ったのは
「子育て」について話すのに
伝えやすいからです。

「待つ」
「読みきかせ」

合わせて
「待ちよみ」なのですが
私は
「読みきかせ」自体を
それだけをクローズアップして
語るつもりも、その意味も感じておらず
常に
「子育て」「暮らし」の一環として
捉えているので
「待ちよみ」

「待つ」+「読みきかせ」
であり
「待つ」+「子育て」
「待つ」+「暮らし」
なのです。

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
「読みきかせ」って性格でるなぁ。
と思うことが多々あります。

「読み方」が淡々としている、とか抑揚豊かか?
という話ではありません。

絵本講師になってから10年近く
絵本を読む場として
自宅でcafeスタイルで営業をしてきました。
その場はランチ持ち込み可能なので
多くの親子さんの食事風景も見てきました。
そこで私は気がついたことがありました。

絵本を読むとき
子どもが何も言っていないし
問いかけていないし
絵をじっと見て聞いているのに
いちいち
文章以外の言葉を挟んだり、指差しして
説明を加えたり、子どもに質問したりする
私の目から見て
「子どもが求めていないのになんで余計なこと
するんだろう。」

と思う読み方をする人って

食事のときも余計なことをします。

子どもがおにぎりを続けて食べていると
「こっちも食べたら?」とおにぎりを手から
取り上げ、ウェットティッシュで拭いて
おかず食べさせて。
子どもがフォークを手にしていて、卵焼きを
刺そうとしたらうまく刺せなくて、子どもが
手で食べようと手掴みしたら、その手から
卵焼きを取り上げウェットティッシュでふいて
フォークにママが卵焼きをさして、それを子どもの
口に「あーん」と言って運びたべさせて。
食べてる間、ずっと見張り、
ウェットティッシュを大量に使い、子どもに向かって
「おいしい?」「かたい?」「のみこまないでね」「もぐもぐして」「お茶飲む?」
などなど、とにかく食事中、ずっと
子どもに声をかけ続け、手を出し続ける。

これは一例ですが
似たようなことは多発してました。

子どものペースなど
そこには存在しません。
全て親がコントロールしているのです。
お世話をしているつもり
しつけをしているつもり
なのでしょうが、
発達の面から言っても、停滞させているのは
一目瞭然。

♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
私が
「待ちよみ」という言葉をつくり
その考え方を広めたいのは
「待つ」「読みきかせ」
に、子育ての面白さや幸せを見出せた
親は、
子育ての他の場面でも、同じように
「待つ」ことができるようになります。

それは、
「待ちよみ」の意味を理解し
子どもの生きる力を信じていれば
できるようになります。

「できるようになる」
というよりは
「気がついたらできていた」
という感じでしょうか。

そして「待ちよみ」を知り
その考え方を子育ての指針にした
多くの人が

「今まで背負っていた子育ての重圧から解放された」
「子どものかわいいところ面白いところに目がいくようになった」

と言ってくれるようになります。

子育ての悩みが尽きることはありませんが
自分の中に「これだ」という
揺るぎない考えや指標があれば
強く生きることができます。

2011.11.23
待ちよみ絵本講師 内田早苗

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