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経営者さま向けのセミナー講師

僭越ながら

とは
このような場合に用いる言葉だと。

経営者の皆さまを前に
まだ起業したてほやほや
新米経営者の私が
ナマイキにも
経営についての話

演題は
【モノではなくコトの価値を伝える】

私は事業の一環として
書店を営んでいます

農業とのコラボ事業で誕生した
きいろいおうちfarmにて
自然をテーマにした絵本を中心に
「はたけのほんや」

自宅で営む絵本cafeの一角に
赤ちゃん絵本を専門に扱う
「きいろいおうちほんや」

「はたけのほんや」をオープンしたのは
2020年4月
コロナ禍まっただ中。
農園内にある小さな絵本屋
お客さまはほとんど来場されません。

そんな状況下ではありますが
「はたけのほんや」では本が売れました。
ネットストア販売です。

通販サイトアプリを利用して、絵本を販売しました。
ありがたいことに、予想を上回る売上。

その購入層はというと
過去に私の講演会を受講したことのある方や
Instagram他SNSで私の発信を見てくれている
人たち。

こちらも僭越ながら自ら申し上げると
私の「ファン」
が書籍を購入してくれるのです。

これは実はすごい話です。

なぜなら、皆さんもご存知のとおり
絵本はどの店で買っても値段は同じです。
Amazonで買えば翌日に送料無料で本が
届きます。
なのに、送料がかかり、かつアプリでの決済には
決済手数料なるものがかかり300円。
絵本を3冊購入したら、送料と手数料で
もう1冊分くらいの料金が発生するのです

それでも
私が運営するWEBストアで買い物をしてくれるのです。

私の会社を応援したい。
農園運営を応援したい。
その気持ちがあるからこそ

というような
このコロナ禍での状況一例を挙げて
私が伝えたいのは
どの商品を売るときにも共通である

「誰から買うか」

の振り先が自社に向くには
そこに必ず理由があるということ

私が意識している事はほんの些細なことです。
ですがこれは、今後私の会社が業績を伸ばすためには
忘れてはならないこと。

意識していることを具体的にお話すると
その一つに

例えば100人を前に講演するときも、聞いている人が「あれ?この講師、私のために話してくれている?
私の事を知っている?!」
と感じるように話をするということ。

というものがあります。

書けば簡単ですが、これがどれだけ
難しく誰にでもできることではないこと。

この意識は日々のSNS投稿でさえも
忘れたことはないということ。
私がInstagramに投稿した文章を読み
「今の私に言ってくれた」と感じながら
読んでいるママたちは少なくないはずです。

SNSはフォロワー数が重要だという認識は
もはや古いというのが私の持論です。
数が多いということは、ともすれば
「万人ウケ」の証でもあるとも考えられます。
重要なのは、反響の質です。
※この話はまた別記事にて

とにかく、発信するものが
それを受ける側にとって
「いいモノ」と感じるものではなく
「私にとって、いいモノ」と感じられるものでなくてはならず、
それが「コト」に置き換えれば
「私にとって、いいコト」を話してくれる、伝えてくれる。
そういう存在になり得てこそ、信頼される人・お店・会社になります。

良く考えれば至極当たり前のことが
おなざりになると、それは即
売上や反響といった数字や形に現れます。

あらゆる「モノ」が身近に溢れています。
なんだって、取り寄せられます。

私が主に関わる「子育て」というキーワードで
分類されるジャンルにも、母親たちが子どもの
ために手に入れたいと思う「モノ」が
たくさんあります。
たくさんの中から選び取るときに
選ばれる店になるには。

私は「モノ」を語ることをやめました。
絵本を売るのに「絵本」についての
どういった話かという内容やその本が作られた経緯など出版側の情報などは、ほとんど発信しません。

かわりに私が積極的にしているのは、
子育てや暮らしに対する自身の考え
思いなどを、できるだけ目の前の人に
話しかけるように書いて、話して発信すること。

書く媒体は
sns各種
note
ブログ、メルマガ
ときには地域紙へのコラム掲載。

話す媒体は
講演会
SNSによるライブ配信
YouTube、時折オファーのある
テレビやラジオなどのメディア出演。

何も難しいことは発信しません。
今日着てるお気に入りの服
料理を盛り付けている器
庭に咲いた花
お部屋のインテリア
そんな暮らしのひとコマを切り取り
そっと言葉を添える
絵本もそのうちの一つです

絵本に添える言葉は
私から読んでくれるママへの
お手紙のつもりで書いています

目の前の人に語りかけるとき
専門用語を並び立てたり
つまらなくなる話し口調で
話されても、その人に魅力は感じません

専門知識や見識はそれを
オモテに出さずとも、
あるかないかは、自ずと伝わります

魅力ある人物であることは
発信する仕事をしている者の
第一ミッションであると考えています。

 私が関わる「絵本」や「子育て」といった
ジャンルでは、従来、そのフィールドで
仕事や活動をする人間は
「優しい、パステルカラーな人」
がもてはやされてきた。というより
そのようなカラーしか受け入れられなかった
ように思います

そもそも「子育て」をするママが
みんな「パステルカラー」な性格をしている
はずもなく、なのに、母親になった途端に
「パステルカラー」な母親像の呪縛を背負い
私らしさ、を無くしてしまうこと。

そんなママたちが
私の発信の数々によりその呪縛から
少しずつ解放され
私も、結構、イケてるママかも!
と肯定でき、
好きなものや好きなことに目を向けて
「主語が私」の暮らしを
大切にすることが自分を生きるということ
であり、子育てもその一環であると
思いを巡らし、気持ちをまとめてくれています。

魅力ある人物とは
自分の生き方に本当の意味で
寄り添ってくれる人のことをいうのだと
私は考えています

寄り添ってくれる人のことは
信頼します

この信頼をどれだけ得られるかが
「コト」の価値をどれだけ
伝えられるかにかかっています。

誰が売っている「モノ」か?
それを使えば、どういった「コト」が
できるのか?

「コト」の価値は
信頼された人の言葉しか届かない。

それが、私の経営の核です。

私が仕事をしている上で
とても大切にしている言葉があります。
社会人生活をスタートした会社の
社訓5つのうちの一つです。
25年前の若い私にはこの言葉の本質は
理解できていなかったように思います。
ですが、その言葉が今の私を支えているということは、これまでの社会経験が、今の私を作り上げて
いるということ。
若く、ただ一生懸命働くことしか知らず
でも手抜きも知りませんでした。
何もわからず意見をする生意気な若手の話を
受容し肯定してくれた上司の顔が浮かびます。

「常におごらず昂らず自分の仕事に誇りを持とう」

自分の仕事に誇りを持ち
社会に貢献する

経営者としてはまだ未熟ではありますが
誇りを胸に。

「コト」を届ける先をまっすぐ見つめて。

※2020年7月8日
茅ヶ崎倫理法人会様にお呼びいただきました
講話の内容一部に、加筆しまとめた内容です。
さらに一つ加えるなら、
この日講話内で引用した
福音館書店の「ぽんちんぱん」が
受講してくださった経営者の皆さまに
たくさんご注文いただけたということです。
お買い上げありがとうございます。

2020.7.11
待ちよみ絵本講師 内田早苗

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