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「はたけのほんや」で売れた絵本 2020年 ベスト5

「どんな絵本が売れているの?」
の疑問にお応えします。
ベスト5をお伝えします!

「かたばみ」
多田多恵子 文
広野多珂子 絵
出版社 福音館書店

「かたばみ」はNHKにて
きいろいおうちfarmの中にある
「はたけのほんや」を取り上げていただいた際に
オススメの絵本として紹介しました。
放送後には通販にて良く売れました。
こちらの絵本は
farmオープン時から
「farmのお土産」
として売れています。

放送でもあったように、farmには
かたばみが自生しています。
かたばみは食べることができます。
食べてみると、びっくり!
「うちのかたばみ、一流レストランのシェフが愛用してるよ〜」(事実です)と聞いて、喜んで口にするのはパパやママ。
どんな味?一流シェフはどんな料理に?
好奇心、ワクワク感、大人にもありますよね。
その驚きの体験を、おうちで絵本を開いて
また振り返ってくれると嬉しいです。
ちなみに、一流のシェフはかたばみの味にもこだわりがあり、送るかたばみは、畑に来て味を調べています。どこのでも同じ、ではないようですよ。

「まめまめくん」
デヴィッド・カリ 文
セバスチャン・ムーラン 絵
ふしみみさを 訳
出版社 あすなろ書房

メルマガで紹介してから「買うならさなえさんから」という方が多かったです。
選書依頼の際にも、こちらの絵本は入る確率が高いです。
サイズ感、質感、絵のタッチ、込められたメッセージ、おはなしのおもしろさ。
大事なことを伝えるのに、親子の間に在ってほしい絵本です。
「個性を大切に」
「好きなことを仕事に」
「皆と同じでなくていい」
言葉にするとチープなことが、作品を通すと
深く丁寧に染み入るように伝わります。
絵本の良さが凝縮されているように思っています。

「くんちゃんのはたけしごと」
ドロシー・マリノ 作
まさきるりこ 訳
出版社 ペンギン社

「くんちゃんのはたけしごと」をはじめ
くんちゃんシリーズは、「買うならはたけのほんやで」と言って購入してくれた人がたくさんいました。
私がたびたび、SNSで「推し!」と発信しているからだと思います。

知っていて、読んだこともあるけれど手元には置いていない絵本というのは多々あります。
くんちゃんシリーズはその類に入るシリーズのようです。
私は「待ちよみ」を提唱し、子育て全般における「待つこと」の大切さを伝えていますが、くんちゃんシリーズはまさにそれ。

ある日「くんちゃんのはたけしごと」を月に1回実施している、はたけのおはなし会で横田が読みました。
農業を30年以上続けている彼が、この絵本に出会い、まさに自身がそうであったように、遊びではなく「しごと」であることを子どもに言動にて示す父の姿と、しっかりと観察して、真似をし、丁寧に行うことで「しごと」を習得する子どもの様子が、農業の姿であり、農家の目から見ても心動かされる作品であることを話してくれました。

「くんちゃんはおおいそがし」をあるママにおすすめしたことがあります。
私はそのときに、まさきるりこさんの「あとがき」を読んで、私の子育て観についてお伝えしました。
そのママが、その日のことを後日、「子育てにおいて大切なことを知った日」と話してくれたことで、「きいろいおうちfarmを子育てについて考えたり感じたりする場にしたい」という思いが実現できているとわかり、非常に嬉しいことでした。
きいろいおうちfarmがそうであるように、何もない(ように見えて本当はある)場で自分のしたい事を見つけて夢中になって遊ぶ。そんな子どもの姿を見て、親ができることについて考えることは大事です。
目の前の子どもが私たち大人に大切なことを伝えてくれているのです。
くんちゃんシリーズは、きいろいおうちfarm、はたけのほんやには絶対に必要な絵本です。

「じっちょりんのあるくみち」
かとうあじゅ 作
出版社 文溪堂

じっちょりんシリーズを読むと、しゃがみこんで地面に顔を近づけて小さな草花たちを見たくなります。じっちょりんはきっとあそこにいるに違いないと信じてしまいます。
リアルな植物描写により、ワクワク感が増します。
物語(ファンタジー)でありながら、科学絵本の要素も強い作品でもあります。
なぜ、シリーズ全般において自然描写が細密なのか?と思い、奥付を見ると、植物監修に園芸家の大野八生さんの名がありました。なるほど!
私は個人的に大野八生さんのファンなので、はたけのほんやでも多くの作品を取り扱いしています。

じっちょりんシリーズは、季節感もあります。
まずは一冊買って気に入り、その後シリーズ全部を一気に揃える人が多いのも特徴です。

「誕生日の花個紋 花しるべ手帖」
出版社 青幻社

「わぁー本当に当たってる〜」
自分や家族の誕生日の頁を読んで感嘆の声を上げる人の多い本です。
誕生日の花個紋と、その誕生日生まれの人の性格、性質が綴られています。
実際に、どこでも誰でもなんとなく当てはまるでしょ?っていう内容ではないのが面白さ。
花個紋と共に、その花の写真も添えられています。
「個意ことば」もことばの贈り物。
月ごとに頁の背景色が変わり、パラパラとめくるとそのグラデーションに高いデザイン性を感じます。
自分用にも、プレゼントにも多くお買い上げいただきました。
「はたけのほんや」が大人が自分のために買う本を選ぶことのできる本屋であることが嬉しいです。
本を読むことが暮らしの一部であることは、親子ともに、その実感があることが大切だと思います。


まだまだ
あれも売れた!という本は頭に浮かぶのですが
ベスト5ということで以上で報告を終了いたします。

4月に営業開始。
きいろいおうちfarm「はたけのほんや」
通信販売BASEアプリにて
本当にたくさんの方に本を購入していただきました。
ありがとうございました。

これからも魅力ある品揃えと、面白いご提案で
楽しいお買い物をしてもらえるよう頑張ります。

2020.12.30
はたけのほんや店主 内田早苗









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