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2冊を読んで

映画の話を書いていこうとしていたのにまたまた脱線。。でも今回どうしても感想を残したいので書きます。

竹宮先生の本は2016年に発売後直ぐに購入、漫画は読んでいても先生の私生活については全く知らなかったので大泉の話は初めてで、「萩尾望都先生と一緒に暮らしていたんだ、凄い〜」から始まって出てくる漫画家の先生達が凄すぎて凄い世界だなと思って一気に読みました。

初めて漫画で号泣した「風と木の詩」がこうして出来上がったんだと感動しました。

そうしたら今年、萩尾望都先生の本が出ると!これは直ぐに買わないと!とAmazonで購入。前書きを読んで叫んでしまった。

何なんだ?! 萩尾先生が本を出す経緯の話も知らなかったのでびっくりしてしまいました。ファンからすると先生が身を斬って臨まれたのが伝わってとても複雑な気持ちになりました。

どちらかと言うと私は萩尾望都先生の漫画が好きで、本棚には妹と一緒に買い集めた単行本がぎっしり並んでました(一度母親の逆鱗にあい全部捨てられましたが書い直しました(笑))

「一度きりの大泉の話」で先生は何度も謝ってます。お母様が厳しかったという事で、自己肯定感が低いのかも…と勝手に思ってしまいました。私も母親から褒められたことがあまりなく、自分が大人になり結婚して子供が出来て、自分の子供を褒めるのがとてもとても苦手です。というより分からないんです、褒め方が。萩尾先生の文章を読んでると勝手にシンパシーを感じてしまいました。先生も、作品も中性的なイメージです、そして繊細。反対に竹宮先生はとても女性的だと思います。

竹宮先生が大泉時代を明るく、そして素晴らしい時間と締めくくったのに対し、萩尾先生はその記憶を永久凍結して封じ込めたいと。

一ファンとしては切ないですが、ファンとして先生の想いを尊重したいです。無理矢理何とかお二人を一緒にしようとか、それでお金を稼ごうとか、どうかしないで欲しいです。

高校時代、「プチフラワー」を毎月楽しみにしていました。萩尾望都先生、山岸凉子先生、大島弓子先生、木原敏江先生、ロック雑誌の志摩あつこ先生、ちょこっと岩館真知子先生( ファッション雑誌オリーブに出てくる長い髪、細い首、タートルネックとロングスカートが似合う女の子に憧れたんです)。 私の青春の1ページ(1どころじゃないですね、数ページ)です。この2冊は大事に本棚になおします。

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