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詩をまとめたマガジンです。
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#ポエム

感謝

空気よりうすく 風にすらもなびかず みぬふりをしていたい 僕はそんな立派な人ではないのだ …

筆を走らせ なんてつまらぬ文だと思うのだ 凝り固まり 時が過ぎれば面白さのかけらも 心の動き…

つぶ

カタチあるようなの粒が のびた息の上に 早くなる足音の横へ 空も見えぬ 日差しの上に 雪に…

詩のようなものを大量に

自分の満足する詩が書けず 数書くことを目標に書いてみようと思います。 大量の駄作になると思…

透いて

悲しい目で 振るえる期待を 僕と見ないでいてほしい 僕はその空白で 少し漂っていたいだけ…

あやされる赤子のように枝をふり 伸ばされた手を跳ね除けるよう 花吹雪に包まれる 笑う隙間…

桟の小石

枠のついたガラスに 風に揺られた光が 虚い見え隠れする 右端に決してとどかず 桟に挟まった小石へと 時がふるえ 胸に拍子が溶け込むよ

構えなく

威厳は無邪気さにゆれ 思慮深さは涙に流される 荷台をもち 車輪を受け取ろうと 扉を叩く …

僕も偶然の中

神のつむぐ音は無限の内 風が残したリズムは波紋の内 偶然が重なり美しさになる だから美し…

うちわの軋みがつくりだした軽い風が するりと蜘蛛の巣の破片に つかまり跳ねる 蹴りをもらっ…

横光

帆にふくまれた音 海を逆さにしたような空 砂つぶが五つ 弾けるように転んでいく 時間がび…

暮れ

暮れかけた日が 空との白い境界線を ひきのばし きれかけた隙間からうっすらと 青さをおとそ…

星ひとつ射止めて 僕の目とし 草ひとつ揺らして 僕の声としたい 波ひとつなでて 僕の肩にし …

まっすぐと かげりなく

まっすぐと かげりなく のびている 幅があり あつみが足りぬと 僕にいう 瞳を超えて納まらぬと 僕は言った