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詩をまとめたマガジンです。
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#詩のようなもの

ふるふる

先にちに手をつけたはにこされ のどはつまり、形を保てず、色の抜けたカケラと 口を形へと、意…

風だ より「詩」

和紙を割きできたような松をこし 大海原に、山が2つ浮いている 風はその隙間を通り、軽く笛の…

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流れ星[詩]

流れ星の夢を見た ほんの長針が首を傾げた間に出た 雨上がり空を見ていたが 星が動いたのは…

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感謝

空気よりうすく 風にすらもなびかず みぬふりをしていたい 僕はそんな立派な人ではないのだ …

筆を走らせ なんてつまらぬ文だと思うのだ 凝り固まり 時が過ぎれば面白さのかけらも 心の動き…

虎がらの蝶が 視界の隅へと 滑り込み チラチラと 鮮やかに古びていく 踵を元の位置へ 長く弧…

花がきれいだと ジョウロへ水をとばし 半歩 進む 短い影

寡黙

よくみてみよ 何をほっている 形なくまどろみたい そう願っているのだ 静かに空を呼んできて…

押し花

白く浮きでた 押し花を 崩さぬよう持ち上げ 掬えているかと 首を傾げた 畳の隅

つぶ

カタチあるようなの粒が のびた息の上に 早くなる足音の横へ 空も見えぬ 日差しの上に 雪に…

詩のようなものを大量に

自分の満足する詩が書けず 数書くことを目標に書いてみようと思います。 大量の駄作になると思…

迷ったように手を揺らし 風を見ているのだろうか 今 若草を揺らし 跳ねて 向かっているとこ…

雲作り

ゆっくりと 指先の透けた葉が 茎を手放し 雲を作りに 行くのだろうか

透いて

悲しい目で 振るえる期待を 僕と見ないでいてほしい 僕はその空白で 少し漂っていたいだけなんです なんの期待もなく 僕のごめんを 透いて歩いていて下さい