『手』

画像1 「お母さんの手は、薬の手」 小さい頃、母がよく言っていた言葉。 病気になった時、額に手をあててくれたり、背中をなでてくれたり、お腹をさすってくれたり… 不思議なことに、不安が少しなくなって、痛みや辛さが軽くなる気がしました。 なぜ、そんなことを思い出したかというと、 能登の子供達の集団避難のニュースを見たからです。
画像2 明るくバスから手を振る子供達を見ると、涙が出ました。 笑顔で送り出した後、涙する親の気持ちが、痛いほど分かります。 恐怖、不安、寒さの中で、きっと手を握り、つないでいたのだと思います。 大丈夫だよって、頭を撫でてあげることもできない、両手ですぐに抱きしめてあげられないことも、親としてはどんなに辛いことでしょう。 「手当てをする」「手を差しのべる」 「手をかす」「手伝う」・・・ 母の手が薬であるように、私の『手』もそうでありたいです。

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