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育児を実家に頼れない人の為のバイブル、ジーナ式。

私が妊娠したと知った仲の良い友人が真っ先にくれたのは、出産祝いのベビー服でもおもちゃでもなく「ジーナ式」のスケジュールをまとめたPDFだった。これが生後1ヶ月の今、暗闇のトンネルの先に見える一筋の光のように思える程役に立っている。

私は東京だけど実家は関西、親は高齢で母は認知症で施設で話もできない。夫の両親は離婚しているし、姉も海外。出産後のキッツイ睡眠不足の1ヶ月を東京で乗り切るのは容易ではなかった。夫は育休を取ってくれて何よりの感謝だけど、所詮二人とも赤子初心者。経験者の手を借りれたらいいのだけど全くできなかった。

早産で少し小さめで生まれた我が子は退院直後はほぼ眠りこけていたが1、2週もたつと生命力の全てが鳴き声に変わった。授乳を求め2時間おきに夜中も泣くので体力が尽きそうになる、明け方は座禅みたいに乳を吸われながら夜明けを拝んだ。

ジーナ式は海外のカリスマベビーシッターが編み出した、赤子の1日のスケジュールタイムマネジメントみたいなもので、15分刻みになっていて1週2週と変化していく。「いやこんなの無理じゃん赤ちゃんに」と人は思うだろうけど、これを私は退院直後からやりだした。やり出したと言ってもそんなうまくいかないもので希望の光が見えるのに1ヶ月ほどかかった。これは生まれた週数や体重にもよるかもしれない(実際ここに書かれている感じは海外の大きい赤ちゃんな気がする)それでもジーナ式のおかげで毎日12過ぎに昼寝をし、19時過ぎには一人で寝るようになった(とはいえこれが続いているのが1週間目)まだまだばらつきはあるけど「ピヨログ」でつける睡眠のまとめの表に規則性が出てきたのだ。

育児に成果は求めてはいけない気もするけど、この達成感は半端ない。一人でガッツポーズしてノンアルのトニックウォーターを飲み干すくらい嬉しい。ジーナ式は最終的に昼間にしっかり起きて夜は長めに寝て夜の授乳回数を減らし、お母さんの体力と精神の消耗を防ぎ余裕と健康を持って母乳育児に励む(もちろんミルクも有り)というもので、身近に妊婦さんや睡眠不足のお母さんがいたら真っ先に私は教えたい。根気がかなりいるけど必ず効果はある。そして赤ちゃんもお母さんも快眠できるのだ。

まだまだ日本の助産師や病院は「母乳は欲しがる時に欲しがるだけあげるのよ」的な方針だけど、これでは本当にボロボロになる(と私は思う)そんな前世代のやり方より進化した根拠のある方法があるなら取り入れた方がいいに決まっているし、楽をしたらいいと思う。日本はまだまだ無痛も少なく、育児根性論みたいになっているのが何とも歯がゆい。コンビニでサラダチキン買ってNetflix見る時代に何で朝まで精神が擦り切れるまで授乳せなあかんのだ。人間が洞穴で素っ裸で寝っ転がって乳をあげ続けるという動物的なことは原始時代に終わっている。現代に合わせたやり方をもっと構築するべきだと私は思う。」

トップの写真だが久しぶりに期末試験の高校生みたいに付箋を貼りながら何度も何度もジーナ式を読んだ。ジーナ式は「こうしなさい」はあるがお出かけの時や旅行の時、低体重で生まれた時はこうしたらいい、などなどエビデンスに基づいた判断と対応が沢山載っている。

本当にこれを読んだ育児中の寝不足の人、妊婦の人にマジでオススメしたい。

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