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【第5回】紀北町で空き家利活用を考えるということ

こんにちは。
『週末は家にジッとしていられない』症候群発症中の紀北町地域おこし協力隊、ガーシーこと東谷です。

第4回では、利活用は早めの行動がメリットが多いということを書きました。今回から空き家所有者、空き家前所有者およびその身内の方々へ空き家の利活用についてお話ししたいと思います。


1.紀北町に住むということ

私は今、三重県北牟婁郡紀北町に住んでいます。東南海エリアで暮らす以上、どうしても頭から離れないのは、南海トラフ地震です。今年4月に、今後30年以内に発生する確率が70から80%に上がりました。

木造住宅の設計を経験してきた私が考えるのは、耐震性能を今の建築基準法に準じた形で空き家に持たせたうえでの利活用ということです。これは紀北町に限った話、空き家に限った話ではないんですけどね。

本来、住まいとは心身ともにリラックスできる場所。
安心安全に暮らせることが大前提です。

地震発生時に家にいる場合は、まずは人命確保です。命さえあれば、津波に備えて避難できます。そのために、お家の耐震化は必要だと考えています。
紀北町は少子高齢化と生産年齢人口減少が進み、空き家も増えています。空き家問題は紀北町に限った問題ではありませんが、そもそも「住まい」について見直すことも空き家問題について考えるうえでは大切なのかなぁって、最近考えるようになりました。

2.2つの視点から

なので、空き家問題(利活用)について2つの視点から考えてみたいと思います。
①利活用
②耐震化(木造)

まずは利活用についてお話ししようと思いますが、耐震化についても頭の片隅で意識しながら読んでいただければと思います。

3.空き家の現状と立地条件を確認してみて!

空き家利活用を考えたらまずは、今の空き家や空き家になりそうなお家の状態を確認してみてください。自分の目で確認することこそが、空き家利活用への第一歩になると思います。目視でかまいません。わかる範囲で確認してみてくださいね。

・いつ建てられた住まいか(築何年経過しているか)
・空き家として放置していた期間は
・いままでの修繕やリフォーム履歴は
・修繕が必要な個所はあるか
・外壁や基礎にひび割れはないか
・屋根に破損はないか
・雨漏れはないか
・シロアリ被害はないか
・構造躯体(土台、柱、梁など)で腐食しているところはあるか
・床が抜けそうな箇所はあるか
・床下は湿気ていないか

などです。
あと、そのお家が建っている場所です。
駅に近いとか、高速道路のICに近いとか、自然環境が豊か(海、山、川が近いなど)とか、車が入って駐車できる場所があるのかなどです。

これらお家の状態と建っている場所(立地条件)から利活用を考えていきます。仮に築年数が古く、シロアリの被害や湿気などによる躯体の劣化が激しい場合は、利活用の選択肢が少なくなる場合もあります。

4.空き家の利活用

空き家の利活用としては、以下の4つ。
①売る
②貸す
③壊す
④住む

この4つをみると、なんだか当たり前やん!利活用するならどの選択もありやん!って感じがしますよね。確かにどれにでも当てはまる空き家があると思いますが、そうではない空き家もあります。

そこで大事になってくるのは、先ほど書いた空き家の今の状態確認と立地条件になります。そのあたりも含めて次回より、それぞれの選択についてお話ししていこうと思います。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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