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【第4回】空き家所有者への情報発信って?
こんにちは。
『週末は家にジッとしていられない』症候群発症中の紀北町地域おこし協力隊、ガーシーこと東谷です。
前回は、空き家問題の解決の第一歩は、「情報の少なさ。」からくる情報発信の在り方についてお話しました。
本日は、「空き家所有者への情報発信とは何か。」について、お話しますね。
1.空き家とはいえ…
空き家とはいえ、もともとは人が住んでいたのだから、その家(大抵の場合は土地も)の持ち主(所有者)は、その家に住んでいて生活していました。もちろん、固定資産税も払っていました。「管理責任」という意識がなくても、ちゃんとそこに住んでいました。
2.なぜ空き家になるのか?
約6割は相続によるものという調査結果がありました。
相続のタイミングは突然やってくる場合が多いです。
ではなぜ相続がきっかけで空き家になるのでしょうか?
その要因で多いのは、
・そこに住む予定がない(すでに自分たちの生活拠点がある)
・相続したとしても家財道具などの片付けが大変で後回しになってしまう
・「相続すること」の認識の甘さ
です。
それで時間だけが経過し、放置され、空き家になってしまうのではないでしょうか。
理想ではありますが本来ならば、
「この家どうする?お前ら、住むか?」
「別荘として使うか?」
「相続してくれるか?」
「相続して賃貸住宅として一棟貸しするか?」
「売却してしまってもいいか?」
などの相談が、盆や正月など身内が集まる時に話題に上がって、相続がスムーズに行われるようにしておきたいものですね。
3.住まいとは
住まいは人が住んで生かされます。「住む」という漢字は「人(偏)」に「主」と書きます。「人が主人公」なのです。なので、人が住んでいない家は、どんどん劣化していきます。
ほんと、不思議ですね。
劣化していく家は周辺へ悪影響を及ぼしかねません。
近隣トラブル、治安の悪化、火災リスク、災害時倒壊の可能性が増します。
となっていくと当然、資産価値も下がってきます。
維持管理する場合でも、固定資産税や庭木の剪定、家の掃除から場合によっては修繕工事などの費用が必要です。住んでもいないのに。。。とは言っても相続して所有者になれば当たり前のことなんです。
4.空き家の放置にメリットはありません
空き家は空き家のまま放置しても何もメリットはありません。
近い将来、利活用の目的がない限りは、維持管理していてもメリットはありませんね。
また、放置されていてもその空き家の管理責任は、所有者にあります。
空き家になってしまい放置されている住まいは、管理責任という視点でいうと急に「所有者にある」という認識が薄れていきます。住んでいないという意味から考えるとわからないでもありませんが、国や市町村に「何とかしてくれないの?」という意見が出るのも、その認識の低さにあります。
5.空き家利活用をスピーディにするメリットは?
逆に早めに利活用を決めて動くメリットは大きいです。
・劣化が少ないほうが利活用する場合の費用が抑えられることが多い。
・売ったり貸したりの金額単価が放置したケースよりも良いケースが多い。
・住んでいない期間がない、または、少ないので、家の劣化度が比較的低い。
などです。
そして、決断と行動が早ければ早いほど、利活用の幅(選択肢)も拡がります。
なので、現在空き家の所有者はもちろんのこと、空き家になるかもしれないと思われる住まいの所有者(以降、「空き家前所有者」と呼ばせていただきます。)やその身内の方々に気づいていただける、そして、早めの決断をして動けるような情報発信をしていきたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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