見出し画像

ポケカ心理学から考えるアブソルへの対策と思考

どうも、メンタリストのKIHIです。
今日は環境に増えてきた「アブソル」についての記事です。

画像1

特性 あくのはき
このポケモンがいるかぎり、相手のバトル場のたねポケモンのにげるためのエネルギーは、1個ぶん多くなる。

ジラーチサンダーが流行っていた環境では多くのデッキが採用していた「メタカード」です。
最近ではUターンボードを搭載し"逃げゼロ"を確保するデッキや、ジラサン以外にもジラーチを採用したデッキが多いためアブソルが増えてきました。
SSレギュレーションが始まりカプテテフGXがスタン落ちすることを考えると、ジラーチの増加に比例して増えていく可能性もあります。

また、最近では「オーロット&ヨノワールGX」を一撃で倒せるという事実が判明し、置き物ではなくアタッカーとしての採用も検討されつつあります。

アブソルが睨みをきかせている「逃げる」について考えたいと思います。

孫子は『兵法』のなかで「三十六計逃げるに如かず」と書き、困った時はあれこれ迷うよりも機を見て逃げを打ち、身の安全を保つことが最上の作戦であると言いました。しかし逃げてばかりでは当然勝利や成功を得ることはできません。肝心な時には敵や課題と向き合い、戦う必要があります。

人間は恐怖から逃げるようにできています。
では恐怖とは、何でしょう。

例えば怖い事象として、クモや蛇、暗闇などを恐れるのが思いつきます。しかし考えてみると、これらは我々の命に対して直接的な関係はありません。東京農業大学の研究によれば毒グモや毒蛇が存在しない国でも、子どもたちは極度にクモや蛇を恐れます。これはつまり「恐れるに足りないものにまで恐怖を感じている」ということです。結果、逃げなくてもいい場面でまで逃げ出してしまいかねないのです。これらを心理学では「生物学的準備性から生じる恐怖」と呼びます。

もう一つは「社会的模倣から生じる恐怖」です。ある社会において「危ない」「危険だ」とされているようなことに対し、反射的に感じる恐怖を指します。
例えば「ゲノセクトGXにしまめぐりのあかしを2枚付け気絶させたのち、ウルトラネクロズマにカウンターエネルギーを付けて超越してくるデッキ」というレシピが流れたことでゲノセクトGXを見た途端に「やばいデッキとあたってしまった!!」と思ったとします。しかし、デッキの中にカウンターエネルギーしかエネルギーがないため、サイドが1-1になった瞬間に攻撃できないデッキとなるわけです。もちろん社会的模倣が起きるような恐怖の対象のなかには、実際に危険なものもあります。しかし同時によく考えてみれば全く危険ではないというものもあるのです。

こうして「社会的模倣」と「生物学的準備性」という恐怖の正体を理解していれば、反射的に「逃げたい!」「怖い!」と思った時に冷静になることができます。「ちょっと待てよ。これって本当に危ないのか?」と考えるようになるだけでも、アブソルを倒す技を他のポケモンを倒す技に変えることができます。

アブソル=逃げれない=倒さないとダメ
という発想に固執するのではなく、アブソルが盤面にいてもサイドを取り切れる戦法を考えてみてください。相手はアブソルを餌にすることで本当に守りたいベンチがあるかもしれません。そこを突くのがエッチなんだよなあ

質問はTwitterまで
@kihi_pkmn

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?