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『勉強大全』を読んで 2021.02.09

◆勉強大全

時は少し戻って1月末。東大王・伊沢拓司の「2月7日に発売します!」というツイートと共に『勉強大全』なる書籍の宣伝が流れてきたので、「あの伊沢さんの本!これはチェックせねば!」と思ってAmazonで購入手続きをしたら2日もしないうちに届いた。
え、早くない?2月7日発売じゃなかったっけ?と思ってよくよく宣伝ツイートを見返してみると、ツイート日付が2019年1月8日だった。
とっくに出てたの知らなかった、やられたぜ。


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表紙は非常にシンプル。真ん中の伊沢さんの顔がちょっとシュールに感じたけどごちゃごちゃしてるよりは好き。(帯はやかましいけど)

ただ、なーんかこの真ん中の写真、すごい既視感あるなーと思っていたのだけど、数日後、謎は解けた。



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これだ。




というわけで拙いですが読んだ感想、もとい本の紹介をしてみますね。


◆感想

まず第一に、この本を読んだからといってテストの点が上がるわけではないということは知っておいていただきたい。
あくまで各自の勉強法を編み出す手助けをしてくれる本であって、これさえやれば点数アップ!といったテクニックを教えてくれるものではない。

これから勉強をしていく人に向けたエールが詰まっている本、やる気を増進させてくれる本という感じだった。

本題(勉強の仕方の説明)に入る前に、そもそも受験を何のためにするのかを自らの経験を踏まえて語ってくれるのだが、大学に入ってから何をするかが大事だという話がされる。大学に行くことそのものを目的として受験していた身としてはなんとも言い難い気持ちになってしまった。
と同時に、とにかく高得点を取るための勉強法を主題に起きつつ、その先の目的を明確にする心構え的なものをちゃんと教えてくれるいい本だなという印象を持ったので、その先を安心して読みすすめることができたように思う。
まあもちろんこれは著者の伊沢さんに対して贔屓目で見ている部分もあるのだけど。
最終的には大学に行くこと自体(ひいては学歴)を目的に大学受験することも意義があると言ってくれているので、そこは助けられたなと思う。


以下本書の流れに沿ってどんな内容か少しだけお話してみます。

1章は「何故受験勉強をするのか」もとい「何故勉強するか」ということに着目して話をしてくれている。もうこの辺が、いやぁそんなこと分かってるんだよーというようなことを見事に文書化して説明しているので納得感があった。
そしてこの本で一番伝えたいことが詰まっているので、ここはじっくり読むことをおすすめする。

2章以降は順を追って、どうやって「勉強」をしていくのか、ブレないように方向性をしっかりと定めてくれる。これが6章まで続き、勉強をするための外側の環境作り、内側の気持ち作りをそれぞれしっかり意識させてくれる。

正直、勉強のコツやテクニック、手法を期待している人は途中で飽きてしまったり、期待はずれだと思ってしまうような本だと思う。しかし他のテクニックを紹介しているような本を読んだ時、この『勉強大全』を読んでいるかどうかで、そのテクニックをきちんと正しく使えるかどうか大きく左右されそうだなと思った。

7章では各教科の勉強法が紹介されているので、受験生の方は目を通すといいだろう。資格試験という観点では読み飛ばしていい章になっているが、読み物としては面白いし、資格試験の勉強法に応用できる部分もあるので読んで損はない。

そして8章では伊沢さんの受験当日の様子、受験に対する心構えを語っている。章としては短いけど、ここが彼の人生の帰路だったんだと思うとなかなか感慨深い章だった。


全体を通して一切格好つけようとせず、本人の言葉で喋ってるだろうというのが伝わってくるところに非常に好感が持てる本なので、これから何かを勉強しようと思う人は、ウォーミングアップに読んでみることをおすすめします。

自分はというと、2月末にとある資格試験を受けようと思っているのだけど、正直今まで触れたことのない分野だったので何から手を付けたらいいか分からず1ヶ月を切ったところでこの本を見け、藁にもすがる思いで読んだ。
何度も言うように試験勉強のためのテクニックを教えてくれるわけではないが、どうやって勉強するか、自分に合う勉強法とは何か、ちゃんと考えさせてくれたなあと思う。残りの時間でできる最大限のことをやっていこう。


まずはゲームの時間を減らしていこうな…。


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