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スタートアップ企業⇄大企業の循環が日本を変える⑤


閉塞感を打ち破って日本全体が変わっていく為には、大企業の内側から変革を促し、スタートアップ企業の良いところを取り入れて循環していく必要がある。

私がスタートアップ企業に出向した経験から、思っていることだ。

(たまたま#週1noteの機会をいただいたので、振り返り日記的に参加させて貰っている。)


〇〇がどこの部に異動したとか、〇〇は出世コースだとか、確かに良きライバルがいることは大企業の中で頑張るモチベーションにはなるかもしれないけど。

終わりのない相対的な価値観の中に未来の「幸せ」は得難い


「相対的なこと」にまみれる間に「やりたいこと」は次第に分からなくなって、結局そもそも今やりたい事よりも、次どこに異動出来るかに興味を持つようになってしまう

調べれば分かる情報をまとめるのに時間を費やし、社内の調整に翻弄され、肝心のやるべきこと(新たな価値を提供すること)が出来なければ、元も子もないのだけれど。

各部署を敵に回さず情報を整理すること自体に価値があり、社内で上手く回すこと(やった感を出す)が正しいとされるのなら、新しいことをやってやろう!という気持ちは湧かないのも頷ける。

そもそも日々の業務で忙しくそんな新しいことやろう!発言をしたら仕事は増えるだけだし、挙げ句の果てに上手く行かなければ周りに迷惑を掛けて、結果評価を下げるだけかもしれない

正直やるべきことは有ると思いつつ、何か変えようというインセンティブが働かないのも最もだ。

自分よりも優秀な人たちが沢山いる中で、発言したからには出来るんだろうという目線にも耐えてやり抜くことはハードだし、さらに前提条件を知らない人であれば恥を晒すことになるので、なおさらだろう。

発信をする度、あらゆる意見が自分の周りを飛び交う。既存の組織との軋みも起きる。それを一心に受け止めている内に、自分の不甲斐なさを知り、カドが取れて丸くなる。

既存のルールの中で、イケてると呼ばれるやり方、人財に寄せていかざるを得ない。そうじゃないと組織人として成り立たないし余りにも迷惑をかけ続けてしまうから。

他人目線で周囲に気を使い、日々相手の立場に立つ事を重んじる、当たり前だがそれもとても大切なことなのだろう。

世に言うバランス感覚は組織人として重要かもしれない。強烈な自身の原体験がないと、発信することそのものもハードなのだということも最近良く分かる様になった。

そんな環境下でも自身の気持ちを鼓舞して突き動かし続けるには、外の世界で起きてる事を知り続けること、外の世界を体験する人を1人でも増やすこと、そして中から変える人が必要だ。

真逆の環境下の人(スタートアップ企業)は、どうやって意思決定しているか?どんな想いで仕事に打ち込んでいるか?人生の捉え方がどう違うのか?


自身の原体験として捉えられたら、どれほど働くこと自体の捉え方が変わるだろうか。



あぁ、改めて本当に勿体ない。

優秀な一人一人が、外を向いて面白いことをやるのに全身全霊で意識を向けられれば。

自分の仕事が、手触り感を持って世の中を変えていく喜びにワクワクして、残りの人生を何に賭けようかと考えてるサラリーマンが1人でも増えれば、確実に日本は変わる。

今ある仕事を完璧にミスなくこなす事も大切だけど、仕組み自体を変えようと思う人間ってもっと居ても良いんじゃないか。

だからこそ組織の内側からメスを入れて変えることはやりがいもある様に思う。

リスクを取って進んでいける人財が、内側からチームを組んでいけば、その先に広がる未来は相当清々しいはずなのだ。

ただキッカケがなければ、そもそも現状に気づくことも、熱いメンタリティを持ち続けることも、本当に行動に移すことだって難しい。

社長が、カラを破ろう!といったとして、やることにまみれた現場からしたら、カラを破るも何もそもそもの仕組みを変えてくださいよという怒りさえ湧いてくるかもしれない。

だから第一歩として、大企業の中のHub役が必要だと思う。


それは意思決定権のある人が外で起きている世界を知ること、特にスタートアップ企業のような企業で働き、そのメンタリティ、物事の進め方、価値観を社内で伝えていくこと。そして社内の仕組みも変えていくこと。

合わせて、スタートアップで働いた人材が大企業に戻り、その変化のスピードを加速させていくこと。

高速回転でこの循環を回すことで、日本の閉塞感をぶち破り、勝ち筋を見出すことが出来るのでは?と思う。


私もその一翼を担えたらいいな。

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