上野天神祭特集②

画像1 上野天神祭特集②の最後として、筆者の視点から関連するいろいろな画像をご紹介したいと思います。まずこちらは、古い写真になりますが、本祭り当日の朝東の御旅所付近から伊賀街道(163号線)津方面に並ぶ各町の楼車(だんじり)の模様です。供奉行列に備え、出発を待ちます。筆者は写ってませんが、この写真のすぐ右手で当時住んでおりまして、本祭りの朝はやってくるだんじりの音、町衆の声や鐘や太鼓の音で目が覚めました。見物客がいない中で、9基のだんじりが並ぶ姿はまた壮観です。穴場ですかね。
画像2 上野農人町から上野車坂町、東の御旅所方面の写真。この遥か向こうから神輿を先頭に、供奉行列が上野の町を練り歩きます。普段は車の往来もありますが、当日は車両が規制され、静寂の中で太鼓やお囃子の笛、鐘の音が響きます。
画像3 こちらは先ほどの写真の反対側、上野天神宮(菅原神社)方面です。中程に伊賀鉄道 広小路(ひろこうじ)駅があり、線路が見えます。写真上部には架線が張られており、だんじりの屋根が当たってしまうため、当日伊賀鉄道の方が、架線を上げてだんじりを通します。ここもまた見どころです。
画像4 突きあたりが上野天神宮(菅原神社)です。ここで左手90度に曲がり、さらに右手に90度に曲がる難関に差し掛かります。先にご紹介しただんじりの「やり回し」が披露される前半の見せ場です。方向万力(方向を変える車輪のようなもの)を使って、また「てこ」と曳き手だけでやり回す町、観客と出店が並ぶ中でお囃子を響かせながら9基のだんじりが渡る姿に拍手喝采です。
画像5 こちらは上野天神宮(菅原神社)を右手に、難関を通り抜けたところです。昔はここに陶器屋さんが軒を並べていました。さて細かい話ですが、写真右手の上野天神宮は上野東町、左手奥は上野片原町(うえのかたはらまち)で手前は上野新町、天神さんの裏手は上野丸之内と、この辺りはいろんな町が入り組んでいて地元民でも非常にややこしいです。
画像6 上野天神宮(菅原神社)から東町通り、銀座通り(東之立町通り:ひがしのたてまちどおり)を経て本町通りを見た写真。上野町は碁盤の目として整備されたため、東之立町・中之立町・西之立町の各通りを軸に先ほどの本町通り・二之町通り・三之町通りで構成を成しています。そして、そこに属する各町と東と西の御旅所がある上野車坂町、上野向島(うえのむかいじま)町も加わり、供奉行列を取り行っているのです。上野天神祭(秋季例大祭)は関西三大秋祭りの一つに数えられ、毎年10万人もの県内外からの観光客で賑わいます。
画像7 最後にご紹介するのが、各楼車(だんじり)町にあるだんじり小屋。写真は上野新町(薙刀鉾:なぎなたぼこ)のものです。各だんじり小屋の横には、納められているだんじりを紹介する立て札がありますので、お越しの際の目印にしてください。この特集は東の御旅所を出発点としてので、西の御旅所で締めくくりたいと思います。

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