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き・ごと・はな・ごと

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日本女性新聞に1997年4月~2001年3月まで月次連載した『き・ごと・はな・ごと』を随時掲載。全48回。 いにしえからの伝統ごとには、不思議なならいや言い伝えがあり、そこには…
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【き・ごと・はな・ごと(目録)】

日本女性新聞に1997年4月~2001年3月まで月次連載した『き・ごと・はな・ごと』を随時掲載中。…

菅野節子
1年前
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【き・ごと・はな・ごと(第25回)】A・LA・つばき(1)

木と三と人と日で椿。三は草薙の剣から生まれた女神の数。古代よりの女性の聖数。日は太陽。つ…

菅野節子
1年前
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【き・ごと・はな・ごと(第26回)】A・LA・つばき(2)

うちの田舎では椿を庭先になんか植えない。咲いたままぽたっと落ちるのが、頭を刀で切り落とさ…

菅野節子
1年前
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【き・ごと・はな・ごと(第27回)】日蔭の佳人―ドクダミ草

―ジュウヤクとっとるか?と聞かれ、夫はピンと来なかった。なんで重役なんだ? ああ、そうか…

菅野節子
1年前
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【き・ごと・はな・ごと(第29回)】七夕に寄せて(2)―桑都の名ごり

桑の葉が近ごろ人気らしい。なんでも抗癌作用があると学術的に認められたとかで、このところ俄…

菅野節子
1年前
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【き・ごと・はな・ごと(第30回)】七夕に寄せて(3)―タナバタさまは何処に?

七夕まつりと名打つ祭りはところによって、そのカタチもさまざまだし日取りも異なる。現行暦の…

菅野節子
1年前
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【き・ごと・はな・ごと(第31回)】へチマ嬉々漫録

わが家に初めて糸瓜ができた。梅雨どきに花屋の店先で買った150円の苗鉢が、あれよあれよと蔓を延ばし、みるまに軒先の物干し竿を巻き込んだ。7、8月中の暑い盛りには毎朝咲く黄色い花と挨拶しながら、セッセセッセと水やりをした。すくすく伸びる糸瓜蔓は、狭いベランダでは収まり切れなくなり、ちょっと目を離すとすぐに上階や隣へ侵入しようとする。その度に主人の釣竿や突っ張り棒やらをあわてて継ぎ足して蔓の道しるべを作った。成長の勢いときたらものスゴクて、継ぎ足す作業中にも待ち切れぬとばかり、茎

【き・ごと・はな・ごと(第32回)】錦木の里を訪ねて

半袖Tシャツ一枚で新幹線に飛び乗ったことが、まるでウソのよう。車内で長袖、盛岡からのバス…

菅野節子
1年前
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【き・ごと・はな・ごと(第33回)】ヒバの香りに魅せられて

下北半島がヒバの産地だと気付かせてくれたのは、その地で出会った織姫だった。見て欲しいもの…

菅野節子
1年前
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【き・ごと・はな・ごと(第34回)】東京下町に神宿る松

懸念していた2000年問題も、何とか落ち着きひと安心であるが、元日にパソコンに入った祝メ…

菅野節子
1年前
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【き・ごと・はな・ごと(第35回)】春を寿く―スイセン迷走曲

雪解けの田沢湖畔をサイクリングしたことがある。生まれて初めて雪国の冬を経験し、待ちに待っ…

菅野節子
1年前
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