【遊学】5月10日(コトル)
◯コトルへ
ほとんど見るところのなかったポドゴリツァはさっさと出てしまおう。そうしよう。朝10:30発のバスに乗って海辺の街コトルへ。
バスが出発してポドゴリツァの街を山間から眺めてみると、やはりどうしようもなく味気ない街である。コトルもこんなだったら悲しいなぁ、と少し心配。途中ブドヴァという海辺の保養地を経由すると、ポドゴリツァとは全く違うオレンジ屋根のかわいい街並みが広がっているじゃあないですか!これはコトルにも期待が湧いてくるというもの。
高校の恩師曰く、ツェティネという山の中の都市は昔の首都で大聖堂などがあるそうなのだが、そちらはどんな街並みをしてるんだろうか。今回は行けないが、いつか行ってみたいものである。
◯城壁登り
コトルに着いて宿のある旧市街の方に歩いていくと、ブドヴァがよりキュッとまとまって、高い建物を一切無くしたコンパクトなかわいい街に入った。ポドゴリツァもそうだったが、海も海に注ぐ川も水が大層綺麗である。日本みたい。
宿に荷物を置いたら宿の目の前の山に沿って作られた城壁に向かう。予報では明日からコトルではしばらく雨が続くそうなので、晴れているうちに行ってしまいたかった。
葛折りになっている城壁はその斜度と高度も相まって、修行僧になったような気持ちで登らなければならなかった。心頭滅却すれば上り坂もトラベレーターの如し!しかし、たまに立ち止まって振り返った時の景色の美しさや、更に奥の山の険しさ、そのまた更に城壁の途中途中にいる猫さんたちには毎度感動してしまうのであった。心頭滅却からは程遠く、煩悩と二人三脚で頂上を目指す。
頂上から眼下に広がるコトルの街並みは大層美しく、登った甲斐があったなぁと自分に対して心の中でスタンディング・オベーションである。
頂上にも人々に体を触らせてあげている、なんとも心の広い猫さんがいらっしゃったが、アレルギー持ちの僕はカメラマンに徹する。
登る時とは別種の辛さを降りでは味わいながら下山。小さい頃は降りに辛さなど感じなかったはずなのに、、、
下山後、寄り道をしつつ宿に向かっていると、海から川に向かって魚の大群が帰っていくところに遭遇。今まで見たこともない数が泳いでおり、これなら1匹くらい手掴みできそうだなと思ったり。珍しいものが見れていい気分である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?