見出し画像

某保険の名前に海上っていう文字が含まれている理由

東京海上日動火災保険という火災保険の名称に矛盾を感じたことがあるでしょうか。

昔は火災が起きたら海上から消防隊が来るから、海上という名前が付けられた?

いいえ、そうではありません。

損害保険の始まりが大航海時代の海上貿易から生まれたとされているからです。

坂本龍馬の伝記によく出てくる船で、いろは丸というのがあります。
いろは丸が海運業務を行っていた際に瀬戸内海で紀州藩の軍艦に衝突され、この事故でいろは丸は積荷とともに沈没していたとのことです。
事故の当事者たちは鞆の浦に上陸し事故の損害賠償交渉を行い、紀州の徳川藩が負けて保険金が支払ったとされています。

そもそもが香辛料などを積んだ船が無事に帰ってくるか帰ってこれないか、という賭け事から保険屋という商売に繋がっていたのです。

17世紀中頃ロンドンに開かれたE.ロイドのコーヒー店がその賭け事の最大手と言われおり、そのコーヒー店に船員や船主が集まっていた為、この賭け事の発祥の地として有名になっている。

現在でも世界的に大きな保険会社としてロイズが認知されているのはこういうことだったのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?