介護施設と言う名の刑務所

自分は2019年一月下旬、脳出血を起こしそのまま大病院に二か月入院した。
その後、リハビリ病院に半年間、車椅子生活からの脱却の為の訓練に費やした。

その後、ギプスを着けるものの「普通の健常者に近い生活」ができるようになり、もうこれで家に帰って就職活動でも再開できるかな…?と思いきや。

そのまま(蔑称)横浜刑務所と全く同じ生活を強いられる介護施設に放り込まれた。隣部屋は鉄格子と同じ薄っぺらなカーテンで仕切られてるのみ。3度の食事、入浴、全て監視下。shelfに設置されている、たった一台のテレビだけが唯一の娯楽。勉学に励もうにも、読書に耽ろうにも、机と椅子を置く場所が無い。

犯罪を犯した囚人と同じく、週に二度ほどの敷地内のウォーキングがあるが、外出は全面禁止。インターネットも不許可。

獄中生活は3年。ハロウィン、クリスマス、盆踊り、正月…すべての行事が刑務所施設内で行われるのはご多聞に漏れず、全て寝たきり老人の為に融通したライフスタイルを刷り込まれ、懲役とは下界との断絶において施行されるのだと感じ痛み入った1000日。

障害者になるという事は、犯罪者の更生の日々をトレースさせられる、という事だ。

健常な日々を享受している読者と共に、年末年始を外界で嗜好できる歓喜は、筆舌に尽くしがたい。当たり前が奪われる、煉獄の日々に戻りたくないのなら二度とあんな過ちを犯すモノか・・・元受刑者の心理だ。

良いお年を。

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