この恋は呪い

恋をしている。

急になんだと言われそうだけど、事実なんだもん仕方ない。

僕はモノを作っている。
これもホントの話。嘘じゃない。

何が言いたいかって言うと、我々モノを作る人は恋愛をするべきではないと考えている。

恋というのは一種の呪いだ。

「好きな人のことが頭から離れない!」
これは立派な呪いだと、そういうことを言ってるんだ俺は。

これは俺にとっての話だけど、基本的にものを作る時の気分、特に自分の趣味の範囲内での創作物の根底は「負」の部分が強い。
不甲斐ない自分であったり、ムカついたり腹が立ったりした事をテーマとして創作することが多々ある。

じゃあ恋というのが纏うオーラみたいなのはなんだ?
どちらかと言うと「正」のオーラではないかと考える。

恋というのは幸せを運ぶ、幸せはモノ作るのに邪魔だ。
恋愛ができる環境というものは幸せであり、裕福なのだ。

幸せというのは俺にとっての天敵であり、そう長くお付き合いできない事項である。
それはなんでかっていうと幸せな気持ちを感じるとすぐにその後の嫌な気持ちが勝ってしまう性格にある俺自身に責任がある。
自覚があるからこそ厄介だ。

恋愛というテーマはとっつき易さは100点だけど、それ以上のものはない。

それを踏まえてもう一度言おう。

俺は恋をしている。

指の混ざり頬の香り
俺の屍を越えてゆけ

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