映画みたいな

長い人生。生きてく上でドラマとか映画みたいな出来事に遭遇することがたまにある。

人生は映画とかドラマとかじゃない。

でも「映画みたいだ」とか「ドラマみたいだ」って思える感性は、良いものだと思う。

婆ちゃんに付いてきてと言われて、言われるがままにひいばあちゃんに会ってきた。
もう何年も会ってなかったから知らなかったけど、介護施設に住んでいた。
部屋に入ると大好きな相撲を見ながらベッドの上にいた。

滞在時間は随分と短かったけど、介護施設で生活をしている人にとって、曾孫が来てくれたことはかなり大きなイベントだったらしく、すごい嬉しそうだった。
その時知ったのだけど、ひいばあちゃんは脳梗塞になってから半身不随の状態で身動きが取れなくなって喋るのも一苦労といった感じだった。

それでも「大きなったなぁ」みたいなたわいもないことを話しながら動けていた頃のひいばあちゃんを知っている身としてはただ見てることしか出来なかったけど、最後に繋いだ手がすごい力強かったり、嬉しさからなのか涙目になってるおばあちゃんを見て、こっちまで泣きそうになるっていう
本当に映画みたいだなって思った。

"生命は自分たちが思っている以上にめちゃくちゃ強いものなのかもしれない。"

みたいなそういう映画とか長編ドラマとかそういうやつのシーンみたいだなって思えし、実際生命は思っている以上にめちゃくちゃ強い。それをひいばあちゃんから感じれることなんかそうそうあるもんじゃない。
良いもんだと思う。改めて。

そんなことがあって色んなこと考えながら帰った車の中で流れてた音楽は、ヤバイTシャツ屋さんの「あつまれ!パーティーピーポー」だった。

人生は映画とかドラマとかじゃない。

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