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東海オンエアの騒動を見て思うこと

どうしても興味を持って見てしまう。
なんにも心地よくないし、おおむねネガティブな感情が誘発されるだけなのに、蛾のように引き寄せられてへばりついてしまう。

当人たちはもちろん、リスナーたちの強い感情にもたくさん当てられて、自分の感情も動いて、ついつい何かを書きたくなった。
いま思ってることを書いてみよう。

■しばゆーは正常ではない

なによりもまず、連投していたしばゆーの、正常じゃなさが心配だ。
一連の投稿群に対して、「ついに爆発した」とか「本音が溢れてる」とか、そういう解釈は微妙な気がする。もちろん本音は当然含まれるだろうが、たとえば僕たちだって、心とか脳に浮かんだ言葉を、なんの躊躇もなく吐けばああいうふうになる。
そして、心に浮かんだからといって、いつだって本音とは限らない。

いま試しに、思うがままに自動筆記してみよう。

ほんまにだるい。みたいなことを書いてみようと思って書いてるから、ほんまにだるくはない。でもマジで息子のイヤイヤ期で今しんどいし、なんかもう寝られへんくてマジで無理。うざい。やってられない。

こんな言葉があふれ出た。僕はタイピングが結構早いので、思考のスピードにそれなりに対応できる。
これは確かに一定の本音ではあるが、「うざい」なんか、完全に「単なるはずみ」で出たワード。
今、考えながら整理すると、この「うざい」は誰に対しての「うざい」でもないと認識できる。2歳の息子に対しても、世界に対しても、別に「うざい」とは思ってない。
そもそも別に「マジで無理」とか「やってられない」とか、そんな熱量で思ってない。
本音で、「ちょいしんど」のレベル。マジでそのレベル。

なんなら今インタビュアーさんに「最近の悩みは?」って聞かれても、これは頭に浮かびもしないと思う。普通に演劇づくりのほうが大変。そっちを本音として喋る。

でも、自動筆記で書いたってことは、「心に浮かんだ」ってことではあるんですよね。

こんなふうに、「心に浮かぶ」ってことと、「実際に自分がそう感じて、そう考えている」ってことには、差があると思っている。
まあ哲学的なことを言ってしまうと、タマゴが先かニワトリが先かみたいなものだし、「どっちが自分にとって真実か」はわからない領域とも言えるけど。

少なくとも連投していたしばゆーには、連合弛緩とか観念奔逸とか、その手の精神疾患的なナニカが起こっていると感じた。
僕は医者じゃないし、ネットの投稿で診断なんかできないが、少なくとも「常軌を逸している」ってことは、たくさんの人が感じたと思う。
「そういうフリをしている」という推測もできるが、その場合も大抵「そういうフリをしなければならない心の状態が、そもそもけっこう異常ですよ」と言える。

このテの異常と、SNSって、ほんと食い合わせが最悪というか最高というか。
適切なサポートが行われることを祈る。

■コトの善悪とヒトの正常異常を混ぜないほうがいい

僕としては、何よりも「しばゆーの異常」をどうにかしてあげたい。
そうなった背景とか、こうなったトリガーの排除も大事かと思うけど、まあ取り急ぎは目の前のおかしくなってしまった人をレスキューしてあげたい。

そのレスキューにあたって、「背景を解決しないと!」とか「そもそもの原因を排除しないと!」みたいなことも言えるかもしれないが、ゆくゆくで構わないと思う。

しばゆーはすでに、ヒカキンがどうこうなどと、訳の分からないことを言ってる。
面白いとかじゃなくて、これはおかしい。
どうみても脳の動きがヘンになってるのは明らか。関係ないもん、ヒカキン。

東海オンエアを脱退しようが、離婚しようが、そうしたところで、「これにて我は解放オンエアの戯を完了した。インタネイトの革命軍は次のステージへ闊歩する★刮尻★」とかなんとか、破綻したことを言い出すようにしか思えない。

だからこそ、あやなんがあまりしばゆーを病的に捉えてないことを不思議に思った。
どうなんだろう。わかったうえで、どうしようもないのかもしれないが。
なんというか、うーくんの惨状を、あやなん自身と同様の「妥当な怒り」とか「ごく当たり前の爆発」みたいに捉えてるように見えて、すごく違和感だったな。

あやなんのいわゆる「爆発」と、しばゆーの投稿群は、客観的に見て違ったよね。
あやなんの怒りは、その正当性は一旦さておき、筋が通っているし、人間的だし、痛みも怒りも伝わってくる。

しばゆーの投稿群からは「異常」しか伝わってこない。
大体、アラビア語アカウントのリプライに返信するなんて、おかしいだろ。
そんなことしないだろ、普通。

てつやのLINE・あやなんの投稿から端を発したこの出来事由来の強いストレスが、異常のトリガーになったのはまあまず間違いないと思うけど、きっとそれ以前から色んな負荷はかかり続けていて、なんらかの精神異常の秒読み状態ではあったんだろうなと推察する。
なんなら、しばゆーが日々苦しんでいる様子が見てとれたからこそ、あやなんも「助け船」とか「応戦」のつもりで、投稿を開始したのかもしれない。

が、ここでまず医療とつなげるべきだったんだろうなと悔やまれる。しばゆーが自称する「パニック障害」も多分セルフチェックでしかないんじゃないだろうか。
体調を崩していたであろうそのとき、病院には行ったのだろうか。

心の病って、つい原因とかトリガーを重視したくなるが、基本的には「週末イオンモールに行ったせいで風邪をひいた」みたいなレベルで捉えたほうが良い。
今は風邪をひいたことが重要で、どこでとか、誰のくしゃみのせいでとか、大して重要な問題ではない。休んで治すことが大事。

■てつやは何を間違えたのか?

てつやがあやなん・しばゆーに送ったラインを推測してみる。

<あやなんの要約>
「あやなんが急に来て嫌だった。やっぱりオレはあやなんと関わりたくない。しばゆーと子どもは好きだけどあやなんは嫌だ」

まあ内容としてはこうなんだろうが、ここをもうちょっと深掘りすると、解像度が上がる気がするので、モザイク除去機の気持ちで推理してみる。

<劇作家の推測>
しばゆー(あやなん)、お疲れ様。
今日、あやなんが来ることを俺は知らなかったので、驚いた。しばゆーが呼んだのかもしれないけど、できれば来るときは事前に連絡をしてほしい。家族とはいえ、仕事の現場に自由に出入りされると困るから。
こういうことは現場では言いにくいし、子どもと来ている手前、帰らせるわけにもいかないし。今日は戸惑ったし、正直参った。
あやなんについては、ネットリテラシーについて気になるところが多い。今日も、現場でいくつか撮った写真や、聞いた音楽や、話したことなど、公開されるんじゃないかと気がかり。インスタライブで少し話すだけでも、リサイタルズの新曲を制作してるってリスナーにバレちゃうし、そういう情報の出し方はこっちでコントロールしたい。
だからもう、できるだけ現場には呼ばないで欲しい。
個人的にも、俺はできるだけあやなんと関わらずに過ごしていきたい。会ったこと、話したことが、すぐにネットで拡散されることが嫌だから。
しばゆーには申し訳ないし、子どもには会うのは楽しいけど、今は一定のラインは設けた上で、俺とあやなんの接点はできるだけ減らして欲しいです。
あやなんが変わってくれさえすれば、いつでもスタジオへ。
よろしくお願いします。

***


完全に憶測のフィクションです。
しばゆーの「未公開のネタバレ画像・動画をガンガン配信する」っていう挙動には、「うちの妻だって、情報公開するなとちゃんと話せば、しないくらいのリテラシーはある」みたいな発想からの、「だったら俺が公開したらどうするんだ?ああ?」みたいな論理展開じゃなかろうかなんてことを考える。

僕はしばなんチャンネルもよく見てたし、けっこう昔から東海もあやなんも知ってるので、それぞれの確執や炎上歴も知ってる。
だからこそ、「てつやがあやなんを嫌う背景」みたいなものもわかるのだが。
てつやのミスとしては「どうにかごまかして、折り合いをつけながら、チームメイトの妻とは仲良くしたほうがよかった」ってところだろうなと思う。

とはいえ、最後の最後に謝らないという選択は、僕はこの期に及んでは間違っていないと思った。
「しばゆーの異常」と「コトの善悪」を分ければ、そういう結論になるよな、と。

あやなんも、「謝らないとお前の家庭を壊す」とか、峯岸の悪口とか、けっこうめちゃくちゃなことを言ってたし。
ここで謝罪するのは、まあ「テロに屈する」みたいなことになるし、ガーシーに対して綾野剛が謝ってたのと同じことだと思うし。
これで謝ってもしょうがないというか、そもそもてつや的には「いや…だからそういうことを、こうしてネットに書くところが、あの…無理だということを、私は、再三にわたって伝えておりまして…」っていう話だし。

そもそも、「ネットリテラシーが欠如した嫌いな人と距離を置きたい」ってことに、なんの非もないし。「チームメイトの妻だろ!」っていう事実は重く悲しいところではあるんだけども、なんだろう、別に絶対悪みたいな話ではないからね。
人間関係上の、悲しき軋轢、みたいな。
しょうがないよね。

■あやなんはどうすれば救われたのか

そもそも、「なんで思ったこととか感じたことをネットに書いちゃいけないの!?」というあやなんの主張は、別に間違ってるわけじゃない。
あやなんだって、悪じゃない。

大体、夫の仕事場にケーキ持って応援しに行っただけで、「来るな」って言われるのは、全然ムカつくし、ハァ?でしかないのはわかる。
産後まもなく、夫の風俗遊びを動画のネタにされることの苦しみも、察するに余るし。

苦しむあやなんに、「なに?じゃあ私は、この苦しみについて、誰にも言わずに我慢して生きていけってこと?」と問いかけられたら、俺でも「……いや、そうは言ってないけど…」とモゴモゴしちゃう。
その辺、可哀想すぎる。

ただ……、ゆうてもしばゆーの選択なんだよね、というところ。
東海オンエアで居続けることも、てつやにあやなんを拒絶されながらも笑顔で頑張ることも、しばゆーが選んでそうしたことだから。
つーか風俗行ったのもしばゆーだし。

あやなんを襲う、「東海オンエア由来の苦しみ」を解決できるのは、しばゆーしかいなくて。「しばゆーが東海オンエアをやめる」が一番いいんだよね。
それがてつや目線では、「離婚する」ってことだし。

両者からは、完全にここが二者択一なんだよな。
で、そこを両取りしてたのがしばゆーで。そんなもんそうするやろと思うし、当たり前のことだと思うけど、一方で「やっぱ…それは無理なんだよね…」と思ってしまう。

どうしても、この三者のうち、誰か一人はしんどい想いをしないといけなくて。
それはもう、構造上そうなるというか。
完全にトレードオフの価値観の関係というか。
許し合えればいいんだけど、ちょっともう、決定的に価値観が違っていて、しかもそれが善悪とかじゃなくて、とにかく「違う」ってことで。

で、そこでしばゆーが、しばゆー自身の選択として、「自分が一番しんどい状態」を、選んでしまったんだよなぁ…と、思う。

■今後の展開

正直もうハッピーエンドは見えない。
あとはもう、どこか落ち着くところに一旦落ち着くしかないんだろうなと思う。

劇作家としては、「令和が終わるまで続く罰ゲーム、しばゆーは階段一段飛ばし」を、伏線として使うしか思いつかない。

東海オンエアを抜けたしばゆーが、数年後に家族と手をつないで「階段を一段飛ばしで登る姿」が発見されるとか…。

そういう、年単位でのハッピーエンドなら可能かなと。まあ死なない限りはどうせ笑い話ではあるから、長い目で見ていくしかないだろうなと思う。

てつやとあやなんが仲直りするっていう線もなくはないけど……、まあ欺瞞の残る、気持ちの悪い後味にはなってしまうだろうなぁ…。

いやはや。
なんとか、なんとかなって欲しいなと、願う。

(了)

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