2024年7月公表のサンフランシスコ連銀エコノミック・レター。原題は「Breakeven Employment Growth」で、著者はNicolas Petrosky-Nadeau、Stephanie A. Stewart。
以下はその要旨。
雇用の伸びは一貫して、失業が長期の自然失業率近傍に止まるうえで必要であるとパンデミック前に推計されていた値を上回って推移している。それにも関わらず、失業率は安定しているため、「ブレークイーブン」雇用増加数が変化したのかどうかという質問が浮上する。短期的には、最近の移民流入と労働参加の急増は、直近のブレークイーブン雇用増加数を月間23万人にまで増加させた。しかし、長期のブレークイーブン雇用増加数は、月間7万~9万のレンジで不変と思われる。