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共働き両親の救世主?祖父母の「孫休暇」が広がる背景

子育てをしながら共働きをしている夫婦は増え続けています。
特に職場復帰後、しばらくはその大変さは言葉では言い表せない位。もはや「大変」という軽い形容詞ではそぐわない?他にふさわしい形容詞があっても良いのでは?と思っていまいますよね。
そんな時の救世主と言えば祖父母。祖父母に子供の世話を手伝ってもらっている家庭も多いでしょう。
ここでは祖父母に子育てを手伝ってもらう時に気を付けなければならない点や、最近広がりを見せている「孫休暇」について見ていきましょう。

祖父母に子育てを手伝ってもらうメリット

祖父母との協力により、子供は家族が両親だけではなく祖父母も家族なんだ、と認識します。そして強い絆が生まれるでしょう。信頼できる多数の大人と接することは、子供の情緒の発達に大変良い影響を与えます。
また、祖父母の協力により、特に母親は育児の負担を分かち合うことができます。親族であれば、悩みを相談しあうなど、気軽にできますね。
さらに母親は少しでも自分の時間を確保することができるかもしれません。
これは母親の心身の健康を維持する上でとても重要です。
1日のうちほんのひと時でも子供から離れて自分の時間を確保することは母親の健全な心身を保つために重要です。
さらに、経済的な負担も軽減できるかもしれません。
祖父母が手助けすることで、保育施設やベビーシッターの費用を削減でき、経済的な負担が軽減されます。
祖父母にはタダでサポートしてもらって申し訳ないのですが、若くて経済的に厳しい夫婦であれば、金銭的なありがたさは計り知れません。
祖父母は両親とは異なる時代での育児経験を持っており、子供にとって貴重な経験ができるかもしれません。
両親は良く知らない昔のことや日本の伝統的なこと、家族の歴史などを共有することで、子供は多様な視点を得られるでしょう。

メリットばかりではない?デメリットも

祖父母と両親の間には育児に関する価値観の違いが生じることがあるでしょう。これが食い違いや喧嘩の原因になったりもします。
また、過度な祖父母が介入すると、子供が祖父母に依存することもがあります。これが過剰な状態になると、子供の自己主張や独立心の発達に悪影響を与える可能性があります。
よくあるのは、「祖父母は甘やかしすぎ」という両親の葛藤。
祖父母とは日ごろからコミュニケーションを取っておく必要があります。
もしおたがいに誤解や矛盾が生じたら、問題が大きくなる前に話し合いましょう。
さらには、祖父母の健康問題は大きいです。いくら元気な祖父母でも、子育てはかなりしんどいもの。体がついていかず、すぐにおやつを与えたり、ほしいものをすぐに買ってあげたりしてしまうこともあります。
これが両親と考え方の違いにより、もめることもあるかもしれません。
そんな時は、ベビーシッターや一時預かり保育、家事代行サービスを利用するという手もあります。

よくある!昔と今の子育ての違い

●抱っこについて

旧:抱っこばかりしていると抱き癖が付く
新:抱き癖は気にしないこと。自己肯定感や人への信頼感が育つ

●母乳の授乳

旧:およそ3時間おきに行う
新:母乳は赤ちゃんが欲しがったらいつでもあげてよい。2~3歳でもOK。

●うつ伏せ寝

旧:頭の形や寝つきが良くなる
新:乳幼児突然死症候群の可能性があるため、基本的にはNG。

とにかく祖父母に「感謝」は忘れずに

祖父母に対して常に感謝の気持ちを忘れてはいけません。祖父母の手助けにはきちんと「本当にありがとう」「とても助かっています」など言葉や態度で表しましょう。これは良好な関係を維持するために重要です。

最近広がる「孫休暇」

近年は人手不足により、定年の延長や再雇用が増えています。そのため、祖父母に手伝ってほしくても、祖父母も働いていて忙しい、という家庭が増えています。
そんな状況に対し「孫休暇」を設定する企業が増えているのだとか。
最初に「孫誕生休暇」を導入したのは第一生命保険とされています。
祖父母側も勤務先に「孫休暇」があれば、有給休暇を使うことなく孫のための休暇を取得できますね。
今後はもっと多くの企業に孫休暇ができることを期待したいです。

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