おもちゃの取り合いが教えてくれたこと
お久しぶりです
保育士のMリンです
今日は2歳児の男の子から
教えてもらったことを
書いてみたいと思います
ある日のこと
園庭に出てあそびはじめ
いつものように砂場の道具を出すと
お気に入りの物を使おうと
真っ先に手にしたAくん
そこへ少し遅れて出てきた
Bくん
後から出てきたBくんは
Aくんが持っていた物を
自分も使いたい
と言い出しました
そして
先に持っていたAくんに
「かして」
と声をかけて断られ
断られてもなお
「かして」
と言い続け
Aくんから断られ続ける
というやりとりが
しばらく続きました
どうなるかなと
見守りながら
後から来て
「かして」と言い続ける
Bくんに
相手の気持ちや状態に関係なく
自分の気持ちに素直な
子どもの凄さを
あらためて感じさせて
もらっていました
自分が使いたいから
「かさない」
と言うAくん
自分が使いたいから
「かして」
と言い続けるBくん
どちらも
自分の気持ちを素直に
表現しているだけ
その終わらないやりとりを
前にふと
・・・・・・・・
自分の気持ちを
もっと素直に表現
していいんだよ
と言われている気がして
涙が出そうになりました
ほんとにそうやね
教えてくれてありがとう
心の中でお礼を言うと
ずっと「かさない」
の一点張りだったAくんが
突然
「かしてあげる」
とBくんに自分から
快く渡してくれたのです
急な展開でしたが
「ありがとう」
と受け取り嬉しそうに
あそびはじめるBくん
普段から
どちらも簡単には引かない
AくんとBくんに
大切なことを教えてもらいました
子どもの頃
自分の気持ちを
上手く表現できず
表現してもそのままを
理解してもらえず
諦めばかりを
積み重ね
いつしか諦めることが
当たり前になってしまった
昔 子どもだった大人に
目の前の子ども達が
届けてくれるメッセージ
忙しさや余裕のなさで
正直 すぐに理解できる時ばかりでは
ありませんが
目の前の世界が
その時々の自分の状態や
必要なメッセージを教えてくれる
そのメッセージを受け取ると
一瞬で目の前が変わってしまう
ということを
教えてもらった
体験でした
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