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母乳で育てたい!けど、仕事もあって疲れました。母乳とミルクとの葛藤…。

今回の事例は、生後3か月の赤ちゃんを保育園に預けている母親からの相談です。この母親は母乳で育てたいという方針で、保育園でも冷凍母乳を扱っている園を選び頑張っています。生後60日で赤ちゃんを保育園に預け、毎日仕事がある中で頑張って母乳を保育園に持参されています。
【保護者編】事例5

◆母乳神話

未だにある「母乳は素晴らしい」という、母乳神話…。
この神話、分からなくもないですがALL賛同は…今のご時世や各家庭の背景を鑑みた場合、神話は終わったと言わざるを得ません。

この神話は少なくとも1965年の保育所保育指針策定を皮切りに変遷を遂げていきます。高度成長期からバブル期へ時代は移り不景気へ突入。4回目の改訂と時代と共に変遷を余儀なく、また必要としてきました。

「母乳」=母親の愛情から健やかな成長へ、真の愛着形成、免疫力の維持等…

確かにこの理由は理解できます。
なぜなら、「赤ちゃんのみが主役」だからです。
確かに主役は赤ちゃんですが、親はどうでしょうか?

「親も主役級」ではありませんか???

◆母親の気持ち

今回の相談の際、私は母親に対して尋ねてみました。

「母乳は素晴らしい赤ちゃんとのコミュニケーションと愛情の注入ですが、お母さんが疲れた時の母乳はどうでしょうか?その時のお母さんの表情は明るいですか?母乳をあげているときに優しい言葉かけがありますか?」
そして最後に、
「母乳を与えることが作業になっていませんか?」
と…。

そこには回答する前に涙した母親の姿がありました。

母親は一生懸命だったんです。
わが子を大切に大事に思い、抱っこし、ご主人にも母親業を頑張っていると安心してもらいたい、わが子に母乳を与えることが母親としての責務であり、任務である…最強の責任感が彼女を支えていました。

このような母親はたくさんいます。
慣れない子育てに向き合い、真面目な性格をもって子どもと真剣に向き合っています。
でも、なんだか上手くいかない…。
助けて欲しい…と思うようになるのです。

◆家族の理解と臨機応変な対応

夫婦や家族の在り方は千差万別ですが、今回の事例に対してに絞ると「ミルク」という強い味方がいます。

母乳は素晴らしいですが、仕事と家事等の両立を行いながらの授乳は、体力と冷静な判断を喪失しかねない可能性があります。

日々、「ミルク(人工栄養)」は進化を遂げています。そしてミルクを飲んで育てられ世の中で大活躍している人も大勢います。

その原点は親の「心の健康」が大きく寄与しています。

◆ミルクの力

少し視点を変えて考えてみましょう!

ミルクを作った人はだれ?

「誰か分からないけど、誰かでしょう。」

調べてなくてごめんなさい。でも、それは今重要ではありません。

大切なのは、「ミルクは母乳に近く、赤ちゃんの命を安全に保持するものであることには間違いない。」ということを理解しておく必要があります。

ミルクよ、本当にありがとうです!!
ここで、ミルクを作ってくれた人、最高ー!感謝しかありません。

なぜなら、母親が病気になり薬を飲まないと治らないとなったら、母乳はあげられなくなります。母乳ストップなのです。

考えてみてください。
赤ちゃんにとって、ある日突然、お母さんが病気でご飯(ミルク)ありませんって、、、、赤ちゃんにとってみればチーン、お先真っ暗です…。
怖くないですか?

そこでミルクの登場!!
まさに、ゴレンジャー、プリキュア、仮面ライダー等々ヒーローのレベルです。赤ちゃんを取り巻く人々はホッと安堵することでしょう。

◆まとめ

「赤ちゃんにとって大切なことは何でしょうか???」

今回のケースでは『母乳』が一番ではありません。

一番大切なことは、母親の「心の健康と仕事と育児、家事のバランス」です。

そして、

母親の『最高の優しいぬくもりと笑顔!!』

です。

母乳とミルクをバランスよく、使い分けることをお勧めします!!

毎日、睡眠時間もなくなり、自分の時間もよくわからない、自分の子の子育てがあっているのか?等、自問自答しながらの日々…。

子育てに答えは中々見つかりません。
でも、必ず子どもには皆さんの願いや頑張りは届いています。
だから、ひとりで抱え込まず、周りの人の力も借りながら子育てを少しでも楽しんでもらいたいと願っています!!

『わが子の力を信じて☆』
『時にはミルクの力も借りましょう☆』

保護者の皆さん、応援しています☆







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