『ブルーマウンテン』 第三週 《ココロの叫び》vol.14
【登場人物】
谷崎 涼真/25歳
カフェでバイトをしている。
いつか、自分で店をオープンするために修行中。
嶋田 樹(いつき)/20歳
大学生。両親は有名な俳優。
幼い頃から世話係に育てられ、親の愛情を知らない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
樹:
『涼真さんっ…』
涼真:
俺は、樹を抱きしめた。
初めて抱きしめた時と、違う香りがした…
『いい香りだ…』
樹:
『クスッ…』
涼真:
『?…俺、何か変なこと言ったか?』
樹:
『僕も、涼真さんのシャンプー使ってるからね』
涼真:
『あ、そっか…たしかにな』
樹:
『それから…』
樹、涼真に口づけする
『歯磨き粉も…同じ…』
涼真:
『あ…』
樹:
『…キス、嫌い?』
涼真:
『…え?…い、いや』
樹:
『僕じゃ、イヤだった?』
涼真:
『あ…唇…柔らかいんだな…女の子みたいだ…』
樹:
『ふふ…』
涼真:
『もう一度、柔らかさを…確認してもいいか』
樹:
『どうぞ』
涼真:
俺は、再び、樹にキスをした。
やっぱり、あいつの唇は、柔らかかった…
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