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日記

2023.6.30(金)

ただの小売店の店主の日記。備忘録。

晴れたり、降ったり。湿度の高い一日

気づけば2週間が経っている。毎日のお客様とのやり取りを記録すれば、こんなに記憶力の悪い私でも、顧客を覚えるのに役に立つと思っているのだが、、習慣にできる日はまだ遠いよう。
途切れても続けないよりはマシということで、今日も記録。

今日は、サクサクっとしたお客様が多く、買うものを決めていらしたリピーターの方、ランプ屋さんに傘を忘れてきたらしい二人連れのお客様も今度カルトナージュやるんです~と、サクサクっとはぎれを選ぶ。そのお連れ様はレモン好きとのことで、レモン柄のマントンの街がデザインされたゴブラン織りを見ながら「でも、レモンといえばシチリアですよね~。あれはイタリアか。」という話になったので、「どちらも地中海の温暖な気候ですからね~」と返しつつも、まだ地中海に行ったことがないので、本当に温暖なのかどうかを感じてみたいなと思った。

カルトナージュは十数年前から日本の手芸会では流行っているようなのだけど、知らない人もまだまだたくさんいるし、興味のある方はどんどん現れる。今日いらした別のお二人連れ様も、これからカルトナージュを始められるのだとおっしゃっていた。機械が苦手な方でも楽しめる布を使った工芸は、ハマる人にはハマるし、綺麗な生地を使えば目にも楽しく、布に触れることで癒しにもなり、できあがるまでい集中力を使ってできあがると達成感を得られる、大人には良い運動だと思う。

本日最後のお客様は、ご旅行中のアフリカンアメリカンのファミリー連れ。お母さんがビューティフル!を連発してほめてくれるので、私もなんだか陽気になる。
一番小さいおとなしそうなお嬢さんが、チャームを首元のネックレスに合わせながら、すごく欲しそうにずっと鏡の前で眺めているのだけど、ご家族一同様はそろそろ帰ろうと彼女を促す。ついに他の人は店の外に出てしまったのを、名残惜しそうにチャームを置いて、私に背を向け、出口に出ていこうとしたとの時、クルっと振り返って、「We will be back!」と決め台詞のように言い残して出ていった。

いや~、この裏道は、きっともう旅行中には通らないよ~と思いつつ、もしまた来てくれたら「Welcome back!」って決め台詞で迎え撃とう、と妄想しながら、楽しい一日を終えた週末。来週からまた頑張ろうっと。

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