(お題箱回答)ニンジャスレイヤーの部ごとの敵組織ラスボスへのそれぞれの感想(1)

なんかお題箱のバグで消えていた投稿が復旧されたんだそうです。電子の01から帰ってきた。すごいぞ。
ラスボスはなんかこう…それぞれ崇拝するヘッズも多いからワタシがいちいち言うまでもなく識者が語りつくしているのでは?と思ってしまい難しいですね。あと、大変そうだから何回かに分けて書こうと思います。

第1部:ラオモト・カン

今となっては「序盤に死んだボス」なのに、いまだにけっこうな頻度で「ラオモト=サンはやっぱりすごかった」的な話で盛り上がるヘッズが出続けるからマジでスゴイ。

ラオモトは意に添わぬ相手は容赦なく殺し、手柄を立てたものには褒美を与え、クソでかい組織をほぼ独力で維持し、クソでかい都市をビジネスで支配するネオサイタマを支配する悪の帝王です(終盤では政治の場にも出ようとしていますね)。

カラテもマジでスゴイし、欲望もそれを実行する体力もスゴイ(オムラのプレゼン見ながらオイラン侍らせてスシを2つ掴んで食うんだよ、食欲と性欲と権勢欲の同時進行だよ、すごくない?)……ベッタベタに俗な、悪のカリスマです。建物で言うとギラッギラゴッテゴテの黄金づくしルームみたいなやつです。

ラオモトのかっこいいところは、欲望に対して容赦も加減もないところなんじゃないかなと思います。

もちろん、作中の悪役ニンジャたちは――組織も階級も問わず――容赦も加減もない連中ばかりです。でもラオモトは抱く欲望や暴力の標的にできる規模(≒見ている世界の広さ)がほかのニンジャたちとは違ってるというか。あんな規模で暴君できるの、やっぱちょっと人よりタフだったり才覚があったりした程度じゃ無理なんじゃないかなあ…。

部下から見たら、成功したらインセンティブあるし、シックスゲイツになったら温泉旅行あるし(失敗したらかわいそうなセントリーみたくなる)。欲望に対してハイリスクハイリターン、ドキドキ射幸心ライフ!見上げればギラッギラに輝く成功の化身、ラオモト=サン!みたいな感じなんじゃないですかね…。

あと、最後にフジキドに対して「そうだ!望むもの全てをくれてやる!あのコーカソイド女は犯してはおらん!ソウカイヤが望みか!?力か!?金か!?」って、この期に及んでカネと権力と女の話をするのもブレないなと思います。でもあれ、ここを生き延びればあとからいくらでも巻き返せるって思ってるって。ネオサイタマをもう一回手に入れ直せばその過程でフジキド殺せると思ってるって、絶対。

わかりやすい欲をことごとくかなえて見せちゃうみたいな、なんかそういう方向のカリスマがあるんじゃないかなと思いました。

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