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宮崎奈津季さんの働き方

こんにちは「未来の仕事屋」です。このマガジンでは、「時給で働く」以外のさまざまな働き方を選んでいる方に、その働き方を選んだ経緯や、働く上で大切にしていることなどを伺っています。毎回、共通の5つの質問を通して「じぶんらしい働き方」とは何か?について考えていきます。

今回は「管理栄養士」の宮崎奈津季さんにお話を伺いました。


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現在、合同会社HITOOMOIのCOOとして活動されている宮崎さん。管理栄養士として独立して起業されるなんて、とてもすてきですよね。

宮崎さん:もともとは食品メーカーで営業の仕事をしていました。2年ほど前に会社員を辞めて、フリーランスとして活動した後、2019年1月から合同会社HITOOMOIの立ち上げメンバーとして働いています。フードコーディネーターの現在の社長に誘われて。社員は社長と私の2人、そして業務委託2名で仕事をしています。

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管理栄養士としての仕事と、会社の業務の責任者としての仕事を両立させることは、なかなか大変なのではないでしょうか?

宮崎さん:仕事の中心は、レシピ撮影や開発、メニュー開発、記事執筆など、料理や健康、食に関わるコンテンツ制作です。その中でも私がメインで担当しているのは、栄養計算やコラム、監修など、管理栄養士の知識や経験が活用しやすい部分ではあります。

この連載では、取材されたい人としたい人をつなぐマッチングサービスの「LOOKME」を利用させていただいておりますが、宮崎さんの「LOOKME」のヒトコト自己紹介の欄には「働き方を大切にする管理栄養士」と書かれていました。ご自身の働き方についてどんなお考えをおもちなのか、さらにお話を伺いました。


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会社のCOOという立場で働いていらっしゃる宮崎さんですが、「時給で働く」ということについては、どのような捉え方をされているのでしょうか?

宮崎さん:役員の扱いなので、現在は時給という形では働いていません。もしも今の私の仕事が時給制になったとしたら、初めて行う仕事は慣れていないので時間がかかりますから、見かけ上多く給料をいただけるかもしれません。しかし、本来はその時間で行われるべき仕事ではないのですから、フェアではないような気がします。

これまで「未来の仕事屋」のコンテンツでも、度々取り上げてきましたが、「時給」という働き方の一番の問題は部分的に大きな「不公平感」が起こることだと思います。同じ時間を働けば、誰でも同じ金額をもらえるということは、ある意味では公平と言えるのですが。

宮崎さん:多分、視点の問題だと思います。何を基準に考えるかで変わってくるのではないかと。仕事をしていく中でより効率よく働くことを考えれば、限られた時間でより良いパフォーマンスをすることが重要だと思います。

確かに宮崎さんのおっしゃる通り、仕事の中身に目を向けて考えてみると、「時給で働く」ことによって不公平感が生じる理由が見えてきますね。


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会社では責任者としての立場も担っている宮崎さんは、自分の仕事に対して得られる「お金」については、どのような考え方をされているのでしょうか?

宮崎さん:まだ会社を立ち上げたばかりで、会社としての金額面については、現在模索中といった感じです。特に今年一年は、会社に対してお金を作ることに注力していましたが、今後は、社員に還元できるお金もきちんと支払えるような仕組みを作りたいと思っています。

宮崎さんにとって、「お金」と言われて真っ先に思い浮かぶのは、自分個人の収入ではなく、会社の収益だということですね。宮崎さん個人としては、「働く」ということに対するモチベーションに、「お金」はあまり関係していないということなのでしょうか?

宮崎さん:私のモットーは「ゆるく長く楽しく生活する」なんです。例えば今年のはじめに作った「2019年やりたいことリスト」の中には「毎月2万円貯金する」などもあったのですが、途中で月1万円に変更したり。「500円玉貯金をする」もありますが、結局できていなかったり(笑)このリストの中には、お金のことだけではなく、美味しいものを食べたり、どこかに出かけたり、時間を大切に過ごすことなどもたくさん書いてあります。あくまでも「ゆるく長く楽しく生活する」ことが大切で、働くこともお金を稼ぐことも、それがあってこそです。


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「ゆるく長く楽しく生活する」がモットーだという宮崎さんには、将来のことを思って不安になるようなことはあるのでしょうか?

宮崎さん:女性だけの職場になるので、産休育休のときに仕事をどうしていくのかの不安があります。ただ、より仲間を増やすことで誰が休んでも仕事が回るような体制を作ることで解消されるのではないかと考えています。難しいですが、解決していかなければならない問題の一つだと思っています。

宮崎さん個人としての不安というよりも、会社の将来を真剣に考えていらっしゃるからこその不安という感じですね。しかも、助け合える環境を整えるという、とても前向きな気持ちのように感じました。

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最後に、宮崎さんが働く上で一番大切にされていることを伺ってみました。

宮崎さん:会社のビジョン、社員のやりたいことが実現できているかどうかです。また、会社のフェーズによっても仕事内容は選ぶべきだと思っています。仕事を楽しむために、まずは自分が楽しむことが非常に重要だと思っています。

結局、自分が楽しくないことは、自分が苦しいだけではなく周りの人や会社にとってもよくないということですね。

宮崎さん:そうですね。私たちの会社は「帰りたくなる食卓」をテーマに、世の中の人たちが家族や大切な人を大切にできる社会を創りたいと思っています。なので、まずは自分から「帰りたくなる食卓」を創ったり、大切な人を大切にしようという気持ちを忘れないようにするのが大事なのではないかなと思っています。

笑顔がとても素敵でやわらかい雰囲気で、モットーは「ゆるく長く楽しく生活する」という宮崎さんですが、お話を伺うと、まさに会社COOという感じで、しっかりとしたお考えをもとに会社のことを最優先に考えていらっしゃいました。これから、仲間がどんどん増えて、さらに宮崎さんがご活躍されることを期待したいと思いました。


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※この記事の取材には、取材されたい人としたい人のマッチングサービ「LOOKME」を利用させていただいております。


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