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今福彩夏さんの働き方

こんにちは「未来の仕事屋」です。このマガジンでは、「時給で働く」以外のさまざまな働き方を選んでいる方に、その働き方を選んだ経緯や、働く上で大切にしていることなどを伺っています。毎回、共通の5つの質問を通して「じぶんらしい働き方」とは何か?について考えていきます。

今回は「フリーランス映像クリエイター」の今福彩夏さんにお話を伺いました。


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新卒入社した会社を2年(22歳)で退職して独立。フリーランスの映像クリエイターとして活躍されている今福さんに、現在のお仕事についての詳細を伺いました。

今福さん:現在はフリーランスの映像クリエイターとして、動画メインのカメラマンをしています。仕事は撮影と編集がメインです。ドローンも飛ばします。最近は、企業や地方のプロモーションや、イベント撮影などが多く、先日はピアニストさんのツアー帯同撮影で1ヶ月間ヨーロッパにも行きました。

ちなみに、ヨーロッパツアーで撮影されたお写真をいただいたのですが、とても素敵なので特別にここでご紹介したいと思います。

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22歳で独学で今の道を切り開いて独立して、現在4年目だそうです。行動力のある今福さんのお仕事の幅は、さらに広がっているようです。

今福さん:高校の外部講師として動画制作のサポートをさせていただいたりもしています。大阪に拠点を置いていますが、結構、他県での撮影が多く、呼んでいただければ全国どこへでも飛んでいきます。


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独学でカメラマンとしての道を切り開いてしまうほど、行動力のある今福さん。ある意味、今の働き方を選んでいることが納得のようにも思えたのですが、「時給で働く」ということについてはどのようなお考えをもっているのか、伺ってみました。

今福さん:私は学生時代、16歳の頃からずっとアルバイトをしていました。働けば働くほどお給料がもらえるし、何よりも仕事をするのが楽しくて、勉強より仕事に力が入ってしまうほどでした(笑)車の免許や将来(就職に伴う引越し)のためのお金もほしかったので、バイトを掛け持ちしたりもしてましたし。

なるほど。社会人になる前は「時給で働く」という働き方に、むしろどっぷりつかっていたという感じだったんですね。そして「時給で働く」ことの良さも、そのときは感じていたということですね。

今福さん:けど、働けば働くほど「時間」がなくなって、友達と遊ぶことは少なかったかもしれないです。周りの友人にも「いっつもバイトしてるイメージ」って言われてたんで(笑)

確かに、若い頃に「お金」を得ることで「時間」を奪われる経験をすると、「時間」の大切さがより身にしみてわかるようになるのかもしれませんね。

今福さん:それはあるかもしれません。学生時代からずっと働いていたこともあって、お金よりも自由にやりたいことに挑戦することに重きを置きました。合わなかったらまたサラリーマンしよう!と思いつつ、今の働き方を選んでいます。


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社会人になる前にたくさんアルバイトをしたことで、「時間」の大切さに早い段階から気づいていた今福さんは、現在のお仕事で得られる「お金」については、どのような受け止め方をされているのでしょうか?

今福さん:今の働き方で得られるお金は納得のいくものになっています。自分自身が、「楽しそうだな」「力になれたらいいな」とワクワクするお仕事を受けさせていただくようにしているので。

好きな仕事をやれているので納得できている、ということなのでしょうか?

今福さん:動画制作には、撮影だけでなく編集作業のように表に見えていない仕事も多く、その部分に時間も頭も体力もかなり使っているので、時給換算すると……いくらになるかわかりません(笑)でも、お客さまとも直接お話しできるので、出来上がったものを喜んでいただいたり、また、それを見た人から感想をいただいたりと、「お金以上の幸せ」をいただきながらお仕事させてもらっている、という感じです。

お話を伺っていると、とても理想的な働き方をされているように感じました。自分も好きな仕事ができていて、それを喜んでくれる人がいて……一方で、なかなかこのような恵まれた形にたどり着くことは難しいのではないかとも思えたので、次の質問でさらに掘り下げてお話を伺いたいなと思いました。

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とても理想的な働き方をされているように見える今福さんには、何か不安に思っていることなどはあるのでしょうか?

今福さん:自分が、病気や怪我をしたときに代わってもらえる人がいないので、そんなときにお客さまに迷惑をかけたらどうしようか?という不安が大きいですね。その分、日頃から食事や運動など健康には気をつかっています。

この連載でも、フリーでご活躍されている方は「不安」と言うと真っ先に健康面について話してくださる方が多いです。ただ一方では、健康面以外の部分で大きな「不安」を抱えていないというのは、やはり、今福さんはとても理想的な働き方をしているスーパーウーマンのように思えますよね。

今福さん:(笑)最初から順風満帆だったわけじゃありません。正直、最初の頃は一人暮らしということもあり、生活することに必死で……。カメラマンになると決めたものの、カメラを買って勉強するところからのスタートでしたし、私の実家は北九州なのですが、地元でもない大阪で知り合いも誰もいなくて、どうすればいいのやら……。とりあえずは、退職金や失業保険で生きていました。たまに派遣のバイトをしたり、早朝だけカフェで働いたりもしていましたよ。やっぱり、時給のほうが、自分の時間さえ削れば確実に対価をいただける安心感があるんですよね。計算もしやすいし。けど、やっぱりやりたいことをしようと思うと、集中して考えたり勉強したり、そのために活動する時間が必要で。バイトは少なからず体力を使うので、やっぱり二足の草鞋じゃダメだなと、そのときに思いましたね。

なるほど。今福さんも、これまでの道のりの中では、さまざまなことに悩んだり「不安」に思ったりしたそうです。一時期は、「安定していること」にまで「不安」を感じることがあったそうなんです。

今福さん:私は、20歳で高専を卒業して、インフラ企業で機械のメンテナンスをメインとした仕事をしていました。どちらかと言うとホワイト企業で、金銭的にも特に不満はありませんでした。でもこのときは、逆に安定し過ぎてることに「不安」というよりも「違和感」を感じて、2年目の途中で「このまま定年までこの会社で働くのかな?もっと外の世界も見てみたいな」と思い、転職を考えたんです。けど、それだと「会社」という箱が変わるだけで、また同じことの繰り返しになる予感がして。当時22歳だったので「早いうちにチャレンジしよう!」「失敗したらまた別のことをすればいい!」と思って、自営業、いわゆるフリーランスの道を考えました。そのときは「お金」のことは何も考えていませんでした。特に準備もしないまま、3月末の退職希望を3月に入ってから上司に伝えました(笑)

北九州のご実家は、今福さんが生まれたときから自営業でカメラマンをされていたそうです。サラリーマンが身近じゃない環境だったことも、今福さんが思い切って一歩を踏み出せた理由だったのかもしれません。そして「カメラマン」としての第一歩にも、そのことが背中を押してくれたようなんです。

今福さん:小さい頃に父が撮ってくれたビデオの映像を見ると、今でも涙が出るんです。そんな感動を伝えられるカメラマンの道を、自然に選びました。


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最後に、今福さんが働く上で一番大切にしていることについてお伺いしました。

今福さん:まずは「自分が楽しむこと」ですね! 映像制作の仕事に限らず、どんな仕事でも本人が楽しんでいないと、作るものやお客さまとの会話、態度、すべてに出てくると思っています。結局は仕事の質につながるし、自分自身の人生にも、人との出会いにも、すべてつながってくると思います。

そして、クリエイターとして今福さんが、モノづくりをする上で大切にされていることも教えてくれました。

今福さん:それもやっぱり「自分が楽しむこと」と同じなのですが、「自分が心からワクワクしないことはしない!」「自分の気持ちに嘘をつかない!」ことだと思っています。相手のためにも、このくらいワガママでいいと思います。そうしないと、いいものは撮れない、作れないですからね。

今福さんのお話を伺っていて、その思い切りの良さがとてもすがすがしいなと感じました。そして「失敗したらまたやり直せばいい!」と思っている人は、意外とその先でそんなに失敗しないものなのではないかな?とも思いました(笑)もしかしたら今福さんも、見えないところではたくさんの失敗を重ねてきたのかもしれませんが、結局、すべてをいい結果に結びつけることで「失敗を失敗と思っていない」ということなのではないかなと思いました。そうなれる人は本当に強いなと思いました。

今後も今福さんから目が離せません。さらなるご活躍が楽しみです。


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